本会職員対象の憲法学習会 『憲法9条(基礎編)』

日本国憲法の意義について学びを深める、立正佼成会職員対象の憲法学習会(全5回)の第2回が6月13日、大聖ホール(東京・杉並区)で行われ、36人が参加した。当日は、「明日の自由を守る若手弁護士の会」(あすわか)で活動する種田和敏氏が、『憲法9条(基礎編)』について講義した。

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バチカンから見た世界(22) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

マフィアと闘うバチカン

イタリア南部・シチリア島を訪問したローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が、同島のアグリジェント市から「マフィア関係者に忠告する。改心せよ! いつの日か、あなたたちにも神の審判が下る」と、マフィアを糾弾する歴史的なスピーチを行ったのは、1993年のことだった。マフィアの拠点で、拳を振り上げ、「自らの良心の内に多くの犠牲者を抱えるマフィア関係者は、無実の人々を殺すことはできないと知るべきだ。神は“殺すな”と言われた。なんぴとも、どんな団体、組織といえども、この聖なる神の法を変え、蹂躙(じゅうりん)することはできない」とも訴えた。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(4) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

宗教における対話の重要性(前編)

公共的な活動をする際に不可欠なのが、対話である。前回に書いたように、「共謀罪」法が危険な理由の一つは、話し合いをしただけで「共謀」とみなされてしまう危険性があるからだ。実際に参議院の審議では、環境保護や人権保護を標榜(ひょうぼう)している団体でも、それらを隠れ蓑(みの)にしている場合には処罰されうると、法務大臣が答弁した。宗教を掲げている団体も同じように対象となりうるわけだ。対話が大事な宗教団体にとって、これは由々しき問題だ。

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「ゆめトモ交流プログラム」 比ミンダナオの青年が来日

「ゆめトモ交流プログラム」が5月21日から28日まで、立正佼成会の中国、静岡、千葉、奥羽の4支教区で実施された。フィリピン南部のミンダナオ島にある、本会一食(いちじき)平和基金のパートナー団体である「ミンダナオ子ども図書館」(MCL)の奨学生ら12人が来日。フィリピンからの一行は、21日の広島教会での交流をはじめ、24日に青森教会、27日に富士教会、28日に船橋、千葉の両教会を訪れ、青年部員らと友情を深め合った。

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追憶の道

マーガレットの咲く小道をどこまでも歩いていくと、遠い記憶の世界にいざなってくれそうな気分に見舞われる。小さな漁港を回って漁網を配達するアルバイトをしていた時、ひなびた漁村の道端に咲いていた野菊の美しさと夕暮れの優しい光に心惹(ひ)かれてつかの間の時を過ごした。それは遠い遠い昔、私がまだ学生だった頃の話。そんな思い出につながるほんのりと懐かしい追憶の道だ。

香り立つ

初夏の草木が一斉に輝きを放つ頃になると、柔らかな草木の香りが漂い、野山は一層麗しさを際立たせる。人間の乾いた心にも、潤いを与えてくれるのだ。刻一刻と姿を変えていく自然の姿――美しい季節の移り変わりは、生きていることの不思議さと、自然の恩恵のありがたさを教えてくれる。

ほ~っと

柔らかい光に包まれた湖面は鏡のように静かで、一艘(いっそう)の釣り船だけが時間の流れを感じさせてくれる。思えばあわただしい喧噪(けんそう)の中で、何もかも見失ってしまいそうで、ゆっくり立ち止まることさえなかった。柔らかな光の中でとろけてしまいそうな空気に包まれて、何のためらいも欲もなく、赤子のようにいつまでもほ~っと身をゆだねていたい。

WCRP/RfP日本委 第22回理事会を開催

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は6月9日、東京・台東区の東叡山寛永寺輪王殿で第22回理事会を開き、杉谷義純理事長(天台宗宗機顧問)をはじめ理事19人が出席した。立正佼成会から、同日本委理事の庭野光祥次代会長、川端健之理事長が参加した。

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新宗連 第29期第4回理事会 熊本地震の復興支援活動などを報告

新日本宗教団体連合会(新宗連)の第29期第4回理事会が6月7日、兵庫・丹波市の円応教本部で開催された。理事、オブザーバーら45人が参加。立正佼成会から川端健之理事長(同常務理事)、中村憲一郎常務理事(会計委員長)らが出席した。

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鮮やかな初夏の彩り 大聖堂の蓮が開花

大聖堂1階庭園広場(東京・杉並区)の蓮池に植生している「二千年蓮(大賀蓮)」などの蓮がこのほど、開花した。立正佼成会では2009年から、本部周辺で蓮の花が観賞できる環境を整える「ロータス・プロジェクト」がスタート。現在は、池と鉢に「二千年蓮」「白光蓮(びゃっこうれん)」「即非蓮(そくひれん)」「小舞妃蓮(しょうまいひれん)」などが植わっている。

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