講演録

皆で支え合い築き上げていく 希望とは「家」のようなもの 東京大学教授・玄田有史氏

ある時、言葉の関連性を調べる研究をしている方と出会いました。その方に、明治時代から続く日本最古の日刊紙「毎日新聞(当時・東京日日新聞)」の内容を全て取り込んであるコンピューターで「希望」と縁の深い言葉を調べてもらったところ、一番最初に出てきたのは、「水俣」という言葉でした。

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亡くなった多くのみ霊を忘れない 被爆体験証言者・岸田州代氏

1945年8月6日、原爆が落とされ、私は、被爆しました。これから、私がその時に見たこと、それから、私の夫の被爆体験をお話しします。

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「全ての人の幸せ」目指し、互いに精進を 日蓮宗管長・菅野日彰師

私は12歳で出家し、その後に故郷の北海道から東京に出てまいりました。そして、池上本門寺の第八十世貫首・金子日威猊下(げいか)にお仕えを致しました。その仏縁で、庭野日敬開祖さまにも数回ですが、お目にかからせて頂いたことがございます。お話をするような機会はありませんでしたが、お姿を通して人を導く大きな力と申しましょうか、その教化力にいたく感動しましたことを、今でも忘れることができません。

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人と人が出会ってこそ苦や悲しみが癒やされる 法隆寺管長・大野玄妙師

慈悲は「慈しみ」と「悲しみ」という言葉でできていますが、どういう意味だと思われますか。この言葉には、「悲しみが分かって初めて、人を慈しむことができる」という深い意味が込められています。茨城の皆さんは東日本大震災の時、大変な思いをされたと思います。体験者にしか分からない心情も多々おありでしょう。

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カンボジアの農村を支えて JVCカンボジア代表・大村真理子氏

カンボジアでは現在、フン・セン首相の主導の下、外国資本を積極的に呼び込んでいます。その結果、中国や日本などの外国籍企業の活発な経済活動によって発展を遂げています。

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沖縄県うるま市の中高生がつくる奇跡の舞台~肝高の阿麻和利~ 演出家・平田大一氏

地域に根付く物語に光を当て、舞台を通して中高生の育成を図る。それが私の仕事です。沖縄県うるま市で「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」という現代版組踊(くみおどり)を地域の中高生と共に18年間演じています。

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かけがえのない平和、若い人たちに守り続けてもらいたい 被爆体験証言者・蜂須賀智子氏

思い出したくないと願ってみても、夏が近づいてくると、8月6日の惨状がよみがえってしまい、つらい日々を過ごします。

私は女学校2年生、14才でした。あの頃は、日本全体が、戦争に勝つことが一番大切という雰囲気になっていました。女学生といっても、学校で勉強することはできませんでした。学徒勤労動員といって、中学生も女学生もお国のために働いていました。私も、軍需工場に学徒動員されていました。工場では、1階で工員さんが大きな機械で作った部品を2階に上げ、それを私たち学徒がやすりできれいに磨く作業をしていました。

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あんな悲しい思いを二度と誰にもさせたくない 被爆体験証言者・吉田章枝氏

私は、女学校4年生、16才でした。3年の2学期から、中国電力大洲工場に動員されていました。戦争の長期化で、大人の男性は兵士となって戦争に行き、人手が足りないため、終戦の1年前、昭和19年8月、国による学徒勤労令が出され、中学生以上の生徒はみんな、強制的に、軍需工場や建物疎開などの勤労奉仕に行っておりました。それを学徒動員といいます。

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逃れられない苦も仏さまの贈りもの 教恩寺住職・やなせなな氏

人はなぜ死に、遺(のこ)された家族はなぜあれほど悲しむのか。奈良県にある教恩寺で生まれ育った私は、幼い頃、お寺に運ばれてくるご遺体を見て疑問に感じていました。祖母からは「人はみんな死ぬけど、仏さんの国に行くから大丈夫なんやで」と教えられていましたが、仏壇をのぞき込んでも仏さまの国は見えません。葬式を取り仕切るお坊さんになれば、答えが見つかるかもしれない、そう思い僧侶の道に入りました。

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食育――頭と身体にいい話 順天堂大学医学部助教・李玉棟氏

現代医学によって、食生活の、心や体の健康への影響がかなり解明されてきています。一方で、その影響について普段から意識する人はあまり多くありません。食に関する知識を基に正しい食生活を実践する人を育てる「食育」の観点から、心身の健康についてお話しします。

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