寄稿(連載)

『現代を見つめて』(25) 文・石井光太(作家)

進む「個室化」の背景

二〇一八年四月、新年度が始まって早々、脱獄のニュースが世間を騒がせた。

愛媛県今治市にある刑務所施設から 窃盗罪などで服役中の二十代の受刑者が隙を見て逃げ、二十二日間にわたって離島などに潜伏した末に、広島市内で逮捕されたのである。

続きを読む

この連載の記事一覧

『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(15) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

貧困問題と宗教

前回に書いたように、東アジアの歴史的変化は確かに進みつつあるように見える。北朝鮮と韓国の首脳が歴史的な会談を行った。両首脳が南北の境界線をまたいで共に歩いたのは、分断の悲劇の歴史をよく知る人々にとっては感動的なシーンだった。希望を失わずに「祈りと対話と行動」を続けることが大切だと改めて分かるだろう。

続きを読む

この連載の記事一覧

『おもかげを探して どんど晴れ』(3) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

生きること、死を迎えること

「おもかげ復元師」として私は、亡くなられたご本人とそのご家族と話し合い、その時間を大切にしてご遺体を棺(ひつぎ)に納める「参加型納棺」を仕事にしています。亡くなられた方に関わる実践の場で、心(悲嘆)と体(遺体)と向き合う専門職です。

続きを読む

この連載の記事一覧

それでいいんだよ わたしも、あなたも(1) 文・小倉広(経営コンサルタント)

人に優しい人は、自分にも優しい

相手の良いところを見て、良好な人間関係を築きたい――。多くの方がそう思っているようです。

続きを読む

この連載の記事一覧

『現代を見つめて』(24) 文・石井光太(作家)

過ちをくり返さないために

昨年、我が家の隣町――といっても徒歩十分ほど――で、ちょっとしたパニックが起きた。

続きを読む

この連載の記事一覧

『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(14) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

東アジアの再生の時

4月は桜の季節だ。お花見をした人も少なくないだろう。冬が過ぎて、植物が芽吹き、開花していく。学校は新学期を迎える。春は再生の時なのだ。

続きを読む

この連載の記事一覧

『おもかげを探して どんど晴れ』(2) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

おふくろの味

普段当たり前に作ってもらって食べているご飯が、思い出になる……。納棺の時間は、そのような思い出話に花が咲くことが多くあります。

続きを読む

この連載の記事一覧

『望めど、欲せず――ビジネスパーソンの心得帖』(14) 文・小倉広(経営コンサルタント)

垂直なロープを登らずに、水平に広がる大地を歩く

7年前に出版した拙著『比べない生き方』(KKベストセラーズ)はロングセラーになっています。著者として有り難いことですが、それだけ、世の中では「比べる」ことが当たり前になっているのでしょう。それは、終わりのない苦しみです。「もっと上へ」「少しでも上へ」。その心情(欲)には際限がないからです。

続きを読む

この連載の記事一覧

『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(13) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

もっとも大事な政治的対話

前回は、対話の大事さやその面白さについて書いた。そのもっとも重要なテーマの一つが、政治に関する対話だ。

続きを読む

この連載の記事一覧

『おもかげを探して どんど晴れ』(1) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

おもかげ復元師の世界

私は、岩手県に住み、東北で「おもかげ復元師」というお仕事をさせて頂いております。「復元納棺師」とも呼ばれています。

続きを読む

この連載の記事一覧