寄稿(連載)

『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(33) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

徳義共生主義の特色

前回(第32回)に紹介した通り、「徳義共生主義」は古くて新しい思想だ。なぜそう言えるのだろうか。

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『心の悠遠――現代社会と瞑想』(8) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

禅と知的文化交流

米・ニューヨーク州のコーネル大学の学生や教員ら22人が6月13日から24日まで、神奈川・鎌倉市の寺院や自坊の佛母寺(千葉・富津市)を巡る、「佛母寺・コーネル大学日本仏教実践授業講座」を開催した。毎年恒例の講座で、今年で4回目となる。自然の中で行う作務や坐禅など僧堂体験を通じて、「仏教と私たちを取り巻く社会・環境問題」について学ぶためのものだ。

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おもかげを探して どんど晴れ(21) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

幸せをつかむ民話――運幸(うんこう)さま

大昔から、“運幸さま”という神様がいるそうです。運幸さまを逆さから読むと「幸運」です。幸せを手に入れるためには、運がないとつかめないそうですから、運が先に来て「運幸」なのだそうです。

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『現代を見つめて』(42) 胸を痛めるとともに… 文・石井光太(作家)

胸を痛めるとともに…

昨年起きた東京・目黒区女児虐待死事件を覚えているだろうか。

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『心の悠遠――現代社会と瞑想』(7) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

米国学生の心を打つ禅

5月17日から30日までの14日間、米国ジョージア州立大学の学生10人を率いて、神奈川県の鎌倉にある円覚寺などの4カ寺と千葉県の富津にある自坊・佛母寺で、異文化相互理解を促進するプロジェクトを行った。

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(32) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

新しい思想の必要性

令和になってから、良くないことが続いているように思うのは私だけだろうか。新内閣が組閣されつつあるまさにその時に、台風15号が来て千葉県に甚大な被害を与え、その傷が癒える間もなく、10月12日には記録的な大型台風19号が来て豪雨により各地に水害が生じた。

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おもかげを探して どんど晴れ(20) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

いのちの授業を受けた子どもたち(3)

私がご縁を頂いたご遺族は、たくさんの「問い」を持ち、亡き人を胸に抱いて、その思いを守り、生きています。

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『現代を見つめて』(41) 「学校へ行く」ことの価値とは 文・石井光太(作家)

「学校へ行く」ことの価値とは

毎年九月の夏休み明けになると、メディアは一斉にこう報じる。

「学校が嫌なら、無理してまで行かなくていい」

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(31) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

新政党の登場から考える公共性の理念

首相側近が目立つ新内閣の顔ぶれには倫理性が感じられず、日韓の紛争には鎮静化する兆候がない。前回(第30回)に書いたように、社会から公共性が減退していくに従って、自由が後退し、戦争の危険がもたらされる。参院選で初めて議席を獲得した、「NHKから国民を守る党」(N国党)の出現からも、この問題が垣間見える。

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『心の悠遠――現代社会と瞑想』(6) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

社会問題と宗教の役割

2月18日より3月2日までの13日間、日本からの二人の僧侶と共にニューヨーク州北部の都市イサカを訪れ、現在、同地域で顕著に表れている過疎化とそれに関連したさまざまな社会問題、そしてアメリカを代表する問題である人権についての歴史を学んだ。私たち三人を迎えてくださり、親切丁寧に指導を頂いたのは、コーネル大学宗教学プログラムのディレクター、ジェーンマリー・ロー教授(以後、先生)である。

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