寄稿(連載)

おもかげを探して どんど晴れ(23) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

共助の民話――哀れで悲しい物語

岩手県には、昔から伝わる「河童(かっぱ)」や「座敷わらし」の話があります。「河童」や「座敷わらし」は、実は飢餓で苦しむ時代に生まれた子どもたちのことだといわれています。病弱であったり、働き手にならなかったりした赤子や幼児は、口減らしのために、存在が無かったことにされていました。昔に起きた悲しい物語です。

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(34) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

政治における正見・正思

「桜を見る会」をめぐって首相の公私混同をはじめ次々と腐敗が明らかになり、日本政治の頽落(たいらく)が露呈しつつある。もっとも報道各社によると、内閣支持率は落ちてきているものの、まだ不支持率を上回っている。この理由は何だろうか。

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『心の悠遠――現代社会と瞑想』(9) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

死は命の流れの通過点

私の祖父、故・松原泰道は102歳で遷化するまで、「生涯現役、臨終定年」をモットーに一生を布教一本に貫き、毎日、全国を駆け巡っていた。祖父の遺詩に、「私が死ぬ今日の日は 私が彼土(ひど)でする説法の第一日です」というものがある。「彼土」とは、あの世のこと。「私が死ぬその日は、あの世での私の説法の初日だ」という意味である。実は、私が祖父から聞いた直接の遺言はこれと二文字異なっているものもある。それは、「私が死ぬ今日の日は 私が地獄でする説法の第一日です」というものだ。

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おもかげを探して どんど晴れ(22) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

誰でも起こしやすい心を問う民話――お地蔵さまの本心

あるところに信仰心の篤(あつ)いおじいさんがいました。おじいさんは、畑仕事に行く途中に川辺に立つお地蔵さまに、毎日、朝晩に手を合わせていました。

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『現代を見つめて』(44) 平等なスタートライン 文・石井光太(作家)

平等なスタートライン

「官製ワーキングプア」という言葉をご存じだろうか。非正規雇用の公務員のことだ。現在、日本の市町村で働く公務員の三人に一人が非正規であり、“少なくない人々”が低所得に苦しんでいる。

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『現代を見つめて』(43) 温かな人間をつくっていこう 文・石井光太(作家)

温かな人間をつくっていこう

あなたに子供がおらず、養子をもらうことを考えていたとしよう。そうした場面で、いのちについて考えさせられることが今、起きている。

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(33) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

徳義共生主義の特色

前回(第32回)に紹介した通り、「徳義共生主義」は古くて新しい思想だ。なぜそう言えるのだろうか。

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『心の悠遠――現代社会と瞑想』(8) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

禅と知的文化交流

米・ニューヨーク州のコーネル大学の学生や教員ら22人が6月13日から24日まで、神奈川・鎌倉市の寺院や自坊の佛母寺(千葉・富津市)を巡る、「佛母寺・コーネル大学日本仏教実践授業講座」を開催した。毎年恒例の講座で、今年で4回目となる。自然の中で行う作務や坐禅など僧堂体験を通じて、「仏教と私たちを取り巻く社会・環境問題」について学ぶためのものだ。

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おもかげを探して どんど晴れ(21) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

幸せをつかむ民話――運幸(うんこう)さま

大昔から、“運幸さま”という神様がいるそうです。運幸さまを逆さから読むと「幸運」です。幸せを手に入れるためには、運がないとつかめないそうですから、運が先に来て「運幸」なのだそうです。

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『現代を見つめて』(42) 胸を痛めるとともに… 文・石井光太(作家)

胸を痛めるとともに…

昨年起きた東京・目黒区女児虐待死事件を覚えているだろうか。

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