寄稿(連載)

食から見た現代(20) 人と人とのつながり  文・石井光太(作家)

神奈川県川崎市を走る南武線の鹿島田駅から徒歩5分ほどの住宅街に、カトリック鹿島田教会は建っている。

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カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~ (9) 写真・マンガ・文 平田江津子

「同じ仲間」として対等に関わる同級生たち ②

今思い出しても涙が出てくるのは、中学校最後の学校祭です。有志によるステージ発表で友だち数名がコントを披露した後、二人がカズキを連れて再び登場してきました。「皆さん、平田カズキくんを知っていますか?」と語り始め、カズキと過ごして楽しかった思い出をそれぞれに話しました。

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栄福の時代を目指して(11)〈後編〉 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

ポピュリズム勃興の原因――分析と古典的洞察

核武装を容認するような危険な潮流が拡大しないためには、何が必要なのだろうか。私は、現在、ポジティブ政治心理学の観点から、ポピュリズムに焦点を当てて、参議院選挙を分析している(進行中)。独自の調査によって、おそらく物価上昇や生活難のために、日本人のウェルビーイング(幸福感)が昨年から下降していることがわかった。そして、ウェルビーイングの低い人たちが左右両極のポピュリズム政党を支持する傾向が高いということが判明した。与党や、立憲民主党、日本維新の会は比較的ウェルビーイングの高い人たちが支持する傾向があるので、この結果、改選議席に関して、これらの政党は敗北ないし沈滞し、逆に参政党や国民民主党が伸張し、日本保守党は議席を得て、れいわ新選組が微増したわけだ。

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栄福の時代を目指して(11)〈前編〉 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

永遠平和の祈り――世代を超えた希求

広島と長崎の原爆記念日、そして終戦記念日が巡って来た。毎年、戦争の記憶を呼び起こして、決して同じ過ちを繰り返さないように誓うという国民的儀式が行われる時期だ。しかし、今年は「例年同様」というわけではなく、重要な、善き変化があった。

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食から見た現代(19) 冷えたままのコンビニ弁当  文・石井光太(作家)

神奈川県川崎市の京浜工業地帯の一角に、コンクリートでできた三階建ての重厚な建物がある。一見すると低層階のオフィスビルのようだ。

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カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~ (8) 写真・マンガ・文 平田江津子

「同じ仲間」として対等に関わる同級生たち①

中学校から普通学級籍となってカズキがいちばん変化したことは、なんといっても友だちとの関係です。

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栄福の時代を目指して(10) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

平和なコアラと戦火――禍中の世界に灯り続ける「栄福」への希望

イスラエルとイランの停戦はなんとか維持され、12日間戦争が終結した。すぐに世界大戦へと進む最悪のシナリオは幸い回避されたのである。

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食から見た現代(18) 食べるのが苦手な子どもたち〈後編〉  文・石井光太(作家)

前編につづいて、子どもの少食、偏食、小児摂食障害について、NPO法人「はぐもぐ」の代表・小浦ゆきえ氏(48歳)と共に考えていきたい。

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カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~ (7) 写真・マンガ・文 平田江津子

“居場所”となった学校での成長

小学校時代を特別支援学級で過ごした息子・カズキは、中学校から普通学級へと在籍変更をし、毎日仲間と共に同じ時間を過ごしました。

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栄福の時代を目指して(9) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

イスラエル・イラン戦争――文明の衝突と世界平和への祈り

「栄福の時代」への動きとは逆に、深刻極まりない戦争が勃発してしまった。6月13日に、核兵器開発阻止を名分にイスラエルがイランを攻撃し、参謀総長や司令官などを殺害したのである。イランは反撃して、超高速ミサイルなどでイスラエルの誇っていた多重のミサイル防衛システム(アイアンドームなど)を突破し、機能を止めて、次々とテルアビブやハイファなどに打ち込んだ。軍事的応酬が続き、イスラエルも多大な被害を受け、アメリカに軍事的な参加を要請した。

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