特集

「全国教会長人権学習会」から 職場で役立つ傾聴の仕方や部下の叱り方

『ハラスメントについて学ぶ』をテーマに、教会長および教団本部の管理職を対象とした「全国教会長人権学習会」が9月13日、大聖ホールで開催された(オンラインを併用)。ハラスメントとは、相手を不快にさせる言動で苦しめたり、悩ませたりする行為全般のこと。現在、法律で規制されているハラスメントは、優越的な関係に基づき、業務の適正な範囲を超えて苦痛を与えたり、就業環境を害したりする「パワーハラスメント」、性的な言動に起因する「セクシュアルハラスメント」、育児休業や介護休業の取得に際し、不当な取り扱いをする「マタニティハラスメント」「ケアハラスメント」の4種類がある。

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国際会合「平和のためのAI倫理」 宗教者、研究者、AI開発企業が手を携え

8月21日、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は、岸田文雄首相と面会し、7月9、10の両日に広島市で開催された国際会合「平和のためのAI倫理:ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教」について報告した。同日本委の杉谷義純会長(天台宗妙法院門跡門主)、戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)、理事を務める庭野光祥次代会長ら4人が東京・千代田区の首相官邸を訪れた。

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人口減少時代の老い支度 身も心も健やかになる供養とは

人口が減少し、単身世帯が増加する中、それでもなお、先祖供養や墓守のことを大切にしながら限りある人生を豊かに生きるには、どんな心構えが必要なのだろうか――。庭野日敬開祖の法話をひもときながら、弔いや供養の現代的な在り方を示す識者の寄稿、老い支度を始めた体験談を通して、自分らしい人生を送る秘訣(ひけつ)について考える。

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【特別インタビュー 第41回庭野平和賞受賞者 モハメド・アブニマー博士】諸宗教の教えを生かし和解・共生の道へ 戦争を止めるために、共に祈りと行動を

今年、「第41回庭野平和賞」を受賞したモハメド・アブニマー博士(62)へのインタビューが先ごろ、普門メディアセンター(東京・杉並区)で行われた。イスラエル出身のパレスチナ人で、ムスリム(イスラーム教徒)の同博士は、米国で「平和と正義のためのサラーム研究所」を創立し、イスラームの教えに基づいて世界各地で赦(ゆる)しと和解の取り組みや、宗教間対話による平和構築に尽力してきた。『世界の分断を止め、和解・共生の道を開くには』をテーマにしたインタビューの内容を紹介する。インタビュアーは、庭野平和財団の庭野浩士理事長(選名・統弘)が務めた。(文中敬称略)

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青少年が主役 全国各教会の取り組み

立正佼成会の庭野日鑛会長はこれまで、『年頭法話』や信行方針などで、青少年育成の重要性を説いてきた。また、教団創立100年に向けた基本構想・母型(マザープログラム)では、「育成」の重要な点として、「知っている私が知らない人に教えてあげる」のではなく、「みんなが救われる人であると同時に、みんなが救う人になる」と示されている。

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【ルポ】慶州ナザレ園を訪ねて 国境や宗教の垣根を超えた愛の力――本会一食平和基金の支援現場から

3月26日から29日まで、立正佼成会一食(いちじき)平和基金の事務局スタッフと共に韓国南東部の慶州市を訪れ、同基金が支援する日系婦人保護施設の「慶州ナザレ園」を視察した。高齢化が進み、同園の援助を必要とする日系婦人は、現在、3人。保護施設としての役割を終える日が刻々と迫っている。同園の歩みとともに、入園者の近況、長年尽力する職員たちを紹介する。

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<Focus>対話を通じ共に成長していく「法座」に感銘 本会ロンドンセンターのマーティン・テイラーさん(67)

長年にわたるサンガ(教えの仲間)の布教伝道により世界中に教えの種がまかれ、現在、立正佼成会は18の国と地域に58の海外拠点を構える。教えを求め、本会に出会った海外会員の喜びや感動の声を紹介する。

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「一食を捧げる運動」啓発――心をつなぐ思いを届ける

「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)のさらなる推進を図る「一食啓発月間」が、5月1日から実施されている。今年打ち出された「一食運動」の新たな「中期推進計画」(2024~26年)の核となるのが、子どもたちが主体的に一食実践に取り組む「いちじきキッズチャレンジ『ドリーム・ギフト』」だ。新たにスタートした活動の概要と、今年度の支援先であるウクライナの子どもたちの様子を紹介するとともに、新たに就任した本会一食平和基金運営委員会の齊藤佳佑委員長(教務部長)の談話を掲載する。

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大聖堂建立60周年特集 会員の感謝の声と法話でかみしめる

1964年5月15日、立正佼成会の庭野日敬開祖が願いを込め、全国のサンガ(教えの仲間)と共に約8年をかけて建設した本会の大聖堂(東京・杉並区)の落成式が執り行われた。本会会員の根本道場である大聖堂は今年、建立から60周年を迎えた。法華経の教相を具現したご本尊像「久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊」は今も、参拝する人に安らぎを与え、信仰者としての自覚と信念を呼び起こす。節目を祝う会員の感謝と誓願の声とともに、庭野開祖の法話を通して大聖堂建立の意義を改めてかみしめる。

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“弱さ”と共に生きる――南直哉氏、小澤竹俊氏による問題提起と提言

現代社会は、家庭や仕事などで直面するさまざまな苦しみを他者と分かち合うことが難しく、孤独や生きづらさを感じやすいといわれる。厚生労働省が2017年に行った「患者調査」によると、15年前と比べ、「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害」の外来患者数は約1.7倍と顕著に増加している。

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