気づきを楽しむ~タイの大地で深呼吸

気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(17) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

オンラインで気づきを育む――タイで学ぶ究極の「働き方改革」!?

私は今、タイのNGO「プッティカー」が主宰する「オンラインで気づきを育む」というプログラムに参加している。森の寺と呼ばれるスカトー寺住職のパイサーン・ウィサーロ師による短い説法がライブ配信される、初めてのプログラムだ。日頃、お寺や瞑想(めいそう)修行場に行く機会がなくても、日常生活の中で気づきを高める修行を、という趣旨のもと、フェイスブック内にある限定のグループで行われている。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(16) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

リアル一休さんはタイにいた!(後編)――「なくても大丈夫!」が育まれる環境

タイのリアル一休さん、沙弥(しゃみ=未成年の僧侶)による一時出家の醍醐味(だいごみ)は、「離れる」ことによる学びだ。楽しく、便利で、豊かな生活から、一時的にでも離れるメリットは大きい。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(15) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

リアル一休さんはタイにいた!(前編)――小坊主さんたちの仏教サマーキャンプ

一足早く夏がきた。タイでは3月から5月半ばまでが夏休み。最も暑い季節である。この時期、私には楽しみにしている出会いがある。それは「一休さん」。古い日本のアニメだが、タイ人なら誰もが知っている。リアル一休さんとは、つまり、沙弥(しゃみ=未成年の僧侶)のことだ。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(14) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

イキイキの源泉――思いがけない生き物との出会い

東北タイ・ナコンラチャーシーマー県の自然に囲まれた、ここライトハウスを訪れる日本人にタイの印象を聞くと、必ず出てくるワードがある。それは「犬」だ。「タイには犬がいっぱいいるんですね!」と、驚いた表情で話題にされる。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(13) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

行としての翻訳――法を伝える楽しさ

翻訳家。これが今の私の肩書である。正確には「タイ仏教翻訳家、通訳」と自己紹介している。肩書というのは仮なるものだけれど、この世で生きていくのに必要なもの。3年前に大学教員の職を辞してから、この肩書を使うようになった。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(12) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

サンカーンがはっきりしてきたね!――元お坊さんの子育て目線

3歳9カ月になる息子は、大のお父さんっ子だ。私が出掛ける際にはほとんど泣かないのに、夫が一人で出掛けようとするとすぐに察して、「ポー(おとうさん)」と言いながら、一目散に追い掛けていく。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(11) 文 浦崎雅代(翻訳家)

精いっぱいやる、でもシリアスにならない

前回お伝えしたタンマヤートラ(法の巡礼)。8日間で約100キロの、歩く瞑想(めいそう)だ。私の家族も無事に完歩した。3歳の息子は夫に抱かれる時間が多かったけれど、それもまたよし。夫は「辛抱強さを身につけるぞ!」とあらかじめ語っていたので、体重17キロの息子を抱えながら楽しそうに歩いていた。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(10) 文 浦崎雅代(翻訳家)

タンマヤートラ――行進でも、デモでもなく、気づきと共に歩く

8日間で約100キロ――タイの田舎道を歩くイベントが12月に行われる。年々参加者が増え、今年も300人は下らないだろう。僧侶も一般の人も共に歩くのだが、何かを訴えるための行進(パレード)やデモではない。速さも距離も競わず、我慢比べでもない。シュプレヒコールを上げたり、何かを叫んだりして歩くのではなく、ただ静かに自分のペースで歩く。その名は「タンマヤートラ」。タンマは法、ヤートラは巡礼を意味するので「法の巡礼」と訳す。「みんなで歩く瞑想(めいそう)」もしくは「タイ版お遍路さん」とでも紹介できるだろうか。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(9) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

「死ぬ前に死ぬ」という生き方――カンポンさんに学ぶ

タイ語に「ターイ・コン・ターイ(死ぬ前に死ぬ)」という言葉がある。タイで高僧として知られるプッタタート師が生前に語られた言葉だ。奇妙なフレーズだが、その意味するところは「肉体の死を迎える前に、“この私が”という我執(がしゅう)を死なせる」ということである。だから「死ぬ前に死ぬ」ことは良きことであり、修行者の目指すところであるというのだ。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(8) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

共に暮らす、友と暮らす――ライトハウスの仲間たち

夫婦で大学講師を辞めて、瞑想(めいそう)修行場&農場である“ライトハウス”に移住して2年が経つ。息子も3歳半になり、元気に村の幼稚園へ通っている。「養鶏場の鶏ではなく、自由に成長する森のニワトリになりたい」。そう話す夫と共に、ここにやってきた。以前に比べ、現金収入は微々たるものになった。だが、野菜を作り、自給のオフグリッド発電や手作りの家を手掛ける――夫は、今では真っ黒な顔をしたニワトリになりつつある。

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