気づきを楽しむ~タイの大地で深呼吸

気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(29) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

「もし今日僕が死ぬとしたら幸せだ! と思いながら、抱っこしていたんだよ」

私は今、「気づきの瞑想(めいそう)を学ぶオンライン勉強会」を主宰している。ネット上で参加者が研さんし合える場である。気づきを高める瞑想、それは孤独な内面の作業だ。だからこそ善き仲間が重要。タイで暮らしているから、この国で仲間を探すのはそれほど難しいことではないが、離れた日本で身近な仲間を見つけるのは難しい。しかし今は、幸いなことにインターネットを通して学び合うことができる。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(28) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

疲れない、疲れさせない旅の秘訣――旅も人生も軽やかに

先月に引き続き今回も、ゴールデンウイーク中に行ったタイのお坊さまの来日ツアーについて記したいと思う。森の寺スカトー寺、および瞑想(めいそう)修行場「ウィリヤダンマ・アシュラム」で修行を続けられているスティサート師とサンティポン師。お坊さまお二人を含む総勢10人の旅だ。自主企画で、私は旅の計画から、関係者との打ち合わせ、ガイド、通訳、レンタカーの運転手までの全てを担い、10日間フル稼働だった。やらなければならないことばかりの旅。しかし、私が常に感じていたのは「なんて疲れない旅なんだろう!」ということだった。これまで私は、何度も旅を企画したり、旅の要請に応じて受け入れたりしてきたが、今回ほど、忙しいのに楽な旅はなかった。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(27) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

「法を人様に伝えることを通して、自分自身に法を教えていきなさい」

私が今住んでいる瞑想(めいそう)修行場「ウィリヤダンマ・アシュラム」。そこで修行するお坊さまたちを案内して、4月29日から5月8日まで来日ツアーを行った。スティサート師とサンティポン師のお二人の僧侶は、スカトー寺で出家され、長年修行を積まれている。私が尊敬するお坊さまたちである。以前から私は、ぜひお二人を日本にお連れし、瞑想会などを開催できたら、人生の悩みや苦しみに直面している方、あるいは瞑想を学んでいる日本の方のお役に立てるのではないかと感じていた。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(26) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

晴れの日は、良い天気?――感受に惑わされずに感受を知る

4月は新年度の始まり。桜があちこちで咲き誇るこの季節は、タイに住む私にとっては日本が最も恋しくなる季節だ。こんなお花見シーズンで気になることの一つが、お天気ではないだろうか? 美しい桜を良い天気の下で味わいたい、そんな願いを誰もが抱くだろう。さて、今月はそんな「良い天気」にまつわる私のタイでの体験と、そこからの学びをお伝えしたいと思う。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(25) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

別れ際に気づきを添えて――さよならのたたずまい

3月、日本では年度末を迎え、忙しい日々を過ごされる方も多いだろう。タイでは、官庁が定める年度末は9月。しかし、学校の年度始まりは5月中旬と別々である。日本のように、教育機関も官庁も民間の会社も、全て同じ時期にスタートすることはしない。だから、みんなで気分新たに新年度を迎えるという、日本では当たり前の雰囲気を、タイでは感じられないのだ。日本でのこの季節はまた、別れの季節でもある。慣れ親しんできた学校や学年、職場などが変わる方も多い。定年を迎え、長年働いてきた会社を去られる方もいるだろう。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(24) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

おすそ分けから見える世界――体と心を支えるセーフティーネット

最近、わが家のエンゲル係数が下がっている。買い物は週1~2回。車で30分ほどかけて街のスーパーまで行くのだが、買うのはお肉くらい。かつては楽しみにしていた野菜コーナーに行っても、今はときめかなくなってしまった。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(23) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

善き友と歩く――早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければ仲間と行け

昨年12月1日から8日まで、タンマヤートラ(法の巡礼)に参加した。タイ東北部に位置するチャイヤプーム県で毎年行われる、歩くイベントだ。今回で19回を数える。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(22) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

あなたが大事にしていることを、僕も大事にするよ

日本各地を10日間、一人旅した。今、タイへと戻る空港のロビーでこの原稿を書いている。旅の主な目的は、講演や瞑想(めいそう)会。縁ある方々からお招き頂き、名古屋、石川、大阪、京都、東京を動き回る充実した旅であった。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(21) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

タイの葬式本に学ぶ、故人の見送り方

先月、お世話になった方が病気で亡くなり、バンコクでの葬儀に家族で参列した。私が住むウィリヤダンマ・アシュラム(旧ライトハウス)を建てるのに尽力されたシニナートさんのお父さまで、アキサックさんという方だ。享年86歳。3年前に心臓を患い、療養中だった。中華系タイ人で、長年財務省の公務員として勤め、定年後も相談役として活躍されていた。ダンディーで車が大好きな、ちゃめっ気たっぷりのすてきなおじさまであった。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(20) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

リハビリに気づきを添えて――母の骨折に学ぶ

母が右手首を骨折した。しかも、タイで。7月末のことだった。80歳を超える母と妹家族の総勢8人が、夏休みにタイまで遊びに来てくれていた。10日間の楽しいタイの旅がもうあと数日で終わるという時、母はわが家のベランダにあった段差で転んでしまい、手首を地面に強く打ち付けてしまったのだ。一瞬のことだった。

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