こども食堂から築く共に生きる社会

こども食堂から築く共に生きる社会(7) 文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

相談機関とこども食堂――それぞれの強みを生かして誰もが暮らしやすい地域に

前回、こども食堂は「相談ありき」だと考えていた私の限界を超える取り組みだ、と書きました。その発明のすごさを素直に認め、その普及を後押しすることが、今の自分にできる最大の社会貢献だと感じています。

続きを読む

こども食堂から築く共に生きる社会(6) 文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

貧困問題の限界を超える――「こども食堂」という発明

「どなたでもどうぞ」と、すべての人に開かれた形で運営されるこども食堂は、そこに行っても「あの人、大変なんだね」と言われないがゆえに、行くことが恥ずかしくならない、と前回書きました。それを信号機に例えて、「黄信号の人が青信号の顔をして行ける場所」とも言いました。

続きを読む

こども食堂から築く共に生きる社会(5) 文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

すべての子どもたちを受け入れる「どなたでもどうぞ」の姿勢

貧困問題という社会の課題があることを世の中になんとか認めてもらいたかった私は、その実情を伝えるとき、できるだけ厳しい状態、過酷な状態、不遇な状態、悲惨な状態にある人を取り上げてきた、と前回書きました。そうでないと「怠け者の自業自得でしょ」と思っている人たちが納得してくれないからです。

続きを読む

こども食堂から築く共に生きる社会(4) 文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

なかなか認められない貧困問題

前回、「みんなの中に大変な誰かを(さりげなく)包み込む」というこども食堂のアプローチは、自分からは相談に来ない人たちとの出会いを可能にした「発明」だという話をしました。そんなことを言っているのは日本中でたぶん私一人なのですが、私にとっては、それくらい大変な驚きでした。

続きを読む

こども食堂から築く共に生きる社会(3)  文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

大変な誰かをさりげなく包み込む

「貧困の子どもにあなたができることは?」と聞かれたら、あまりないような気がするが、地域のにぎわいをつくりたい、そこからはじかれる子をなくしたい、ということなら、自分にもできることはあるような気がする――そんな人たちの思いを集めるようにして、こども食堂は広がっていきました。

続きを読む

こども食堂から築く共に生きる社会(2)  文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

地域に根を張り続けて

2018年、全国のこども食堂の数を初めて集計した私たちは、驚くべき数字に出会いました。「2286」。全国から寄せられた「うちの県には、今これだけこども食堂があるよ」という数を足し上げていったらその数字になったのです。

続きを読む

こども食堂から築く共に生きる社会(1)  文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

あけましておめでとうございます。

昨年、こども食堂をテーマに1年間連載させていただきましたが、今年も連載させていただくこととなりました。改めて、よろしくお願いします。

続きを読む