カルチャー

気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(29) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

「もし今日僕が死ぬとしたら幸せだ! と思いながら、抱っこしていたんだよ」

私は今、「気づきの瞑想(めいそう)を学ぶオンライン勉強会」を主宰している。ネット上で参加者が研さんし合える場である。気づきを高める瞑想、それは孤独な内面の作業だ。だからこそ善き仲間が重要。タイで暮らしているから、この国で仲間を探すのはそれほど難しいことではないが、離れた日本で身近な仲間を見つけるのは難しい。しかし今は、幸いなことにインターネットを通して学び合うことができる。

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バチカンから見た世界(81) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

イスラームの祝祭日に合わせ、人類の友愛を実践する諸宗教者

6月上旬にイスラームのラマダン(断食月)が終わり、世界のムスリム(イスラーム教徒)たちが「断食明けの祝祭日」(イド・アル・フィトル)を祝った。

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バチカンから見た世界(80) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

紛争解決できない国際外交に人類の友愛を――バチカンとWCC

聖地(イスラエル、パレスチナ、ヨルダン)のカトリック司教たちはこのほど、「キリスト教諸教会と霊的指導者(諸宗教指導者)たちが平和への新しい道を示すように」と訴える声明文を発表した。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(28) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

疲れない、疲れさせない旅の秘訣――旅も人生も軽やかに

先月に引き続き今回も、ゴールデンウイーク中に行ったタイのお坊さまの来日ツアーについて記したいと思う。森の寺スカトー寺、および瞑想(めいそう)修行場「ウィリヤダンマ・アシュラム」で修行を続けられているスティサート師とサンティポン師。お坊さまお二人を含む総勢10人の旅だ。自主企画で、私は旅の計画から、関係者との打ち合わせ、ガイド、通訳、レンタカーの運転手までの全てを担い、10日間フル稼働だった。やらなければならないことばかりの旅。しかし、私が常に感じていたのは「なんて疲れない旅なんだろう!」ということだった。これまで私は、何度も旅を企画したり、旅の要請に応じて受け入れたりしてきたが、今回ほど、忙しいのに楽な旅はなかった。

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バチカンから見た世界(79) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

人類の友愛を説く教皇 ブルガリア、北マケドニア訪問

ローマ教皇フランシスコは5月5日から7日まで、ブルガリアと北マケドニアを訪問した。両国では、国民の大半は正教会を信仰し、他のキリスト教諸教会は、イスラームに次ぐ3番目の少数派で、総人口の1%にも満たない。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(27) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

「法を人様に伝えることを通して、自分自身に法を教えていきなさい」

私が今住んでいる瞑想(めいそう)修行場「ウィリヤダンマ・アシュラム」。そこで修行するお坊さまたちを案内して、4月29日から5月8日まで来日ツアーを行った。スティサート師とサンティポン師のお二人の僧侶は、スカトー寺で出家され、長年修行を積まれている。私が尊敬するお坊さまたちである。以前から私は、ぜひお二人を日本にお連れし、瞑想会などを開催できたら、人生の悩みや苦しみに直面している方、あるいは瞑想を学んでいる日本の方のお役に立てるのではないかと感じていた。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(26) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

晴れの日は、良い天気?――感受に惑わされずに感受を知る

4月は新年度の始まり。桜があちこちで咲き誇るこの季節は、タイに住む私にとっては日本が最も恋しくなる季節だ。こんなお花見シーズンで気になることの一つが、お天気ではないだろうか? 美しい桜を良い天気の下で味わいたい、そんな願いを誰もが抱くだろう。さて、今月はそんな「良い天気」にまつわる私のタイでの体験と、そこからの学びをお伝えしたいと思う。

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バチカンから見た世界(78) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

平和の鳩は飛ぶために翼を必要とする――アブダビでの教皇

2月3日、歴代教皇として初めて、イスラーム発祥の地であるアラビア半島の地を踏んだローマ教皇フランシスコ。その行く先は、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで行われた、「ムスリム長老評議会」が主催する「人類友愛のための国際会議」だった。この会議には、立正佼成会の庭野光祥次代会長を含む世界の諸宗教者ら700人が集った。

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ミンダナオに吹く風(26)最終回 ゆめポッケをめぐる旅の終焉 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

ゆめポッケをめぐる旅の終焉

今回の「ゆめポッケ」調査の最後に、立正佼成会の方々をマキララの山岳地帯の奥にあるマロゴン村にご案内した。四輪駆動のトラックに乗って、平地に果てしなく広がるバナナプランテーション農場を抜け、山麓から谷沿いに山に入り、熱帯樹の生い茂るジャングルを抜けて登っていく。すると、人が住んでいるとは思えない山奥に、先住民や貧しい人々が集まって住んでいる集落がいくつもあった。

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バチカンから見た世界(77) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

「平和を望み、促進し、その道具となるために集まった」に込められた教皇の決意

ローマ教皇フランシスコは2017年4月、エジプト・カイロにあるイスラーム・スンニ派最高権威機関「アズハル」でアハメド・タイエブ総長によって企画された「平和のための国際会議」に出席した。その席上、スピーチに立った教皇は、「暴力は全ての宗教性を否定するもの」であり、「利己主義を絶対化して『聖』を名乗る――その暴力の仮面をはがしていくように」と語った。

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