ミンダナオに吹く風

ミンダナオに吹く風(19) ミンダナオ子ども図書館を支えるスタッフの若者たち 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

ミンダナオ子ども図書館を支えるスタッフの若者たち

ダバオ国際空港の出口から、立正佼成会の「一食(いちじき)平和基金」の担当者の方々が出て来られると、ミンダナオ子ども図書館(MCL)のスタッフのジェニーボーイ君が走り寄ってスーツケースなどを受け取って運び始めた。

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ミンダナオに吹く風(18) ミンダナオ子ども図書館の訪問者 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

ミンダナオ子ども図書館の訪問者

日本から「ゆめポッケ」が届けられるようになって数年が経った2009年、立正佼成会から「ミンダナオ子ども図書館を訪れて、『ゆめポッケ』の配付地域を見たい」という連絡が入った。その目的とするところは、将来的に、「『ゆめポッケ』を直接手渡して、紛争や対立で傷ついた世界の子どもたちに、まごころと友情の支援をすること」にあるという。すなわち、ミンダナオ子ども図書館の活動している地域が、親子で訪問するのに適正か否かを、安全性の面も含めて確認することだった。

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ミンダナオに吹く風(17) 魂がこもった「ゆめポッケ」 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

魂がこもった「ゆめポッケ」

「ミンダナオ子ども図書館」では、すでに10年以上、立正佼成会の子どもたちから送られてくる「ゆめポッケ」を、戦闘の起こる地域のイスラーム教徒や極貧の先住民の子どもたちに届け続けてきた。戦争で親を失った子や、貧困で学用品を買えない子たちにとって「ゆめポッケ」は、物資支援のなかでも心から喜ばれる贈り物だ。それは、受け取った子どもたちの喜び方と笑顔から分かる。

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ミンダナオに吹く風(16) 和平に向けて団結し始めた人々 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

和平に向けて団結し始めた人々

「ミンダナオ島にIS(イスラーム国)が侵入してきている」という情報は、すでにマラウィの戦争が勃発する3年ぐらい前に、ミンダナオ和平国際監視団のメンバーを通じて耳にしていた。ISが勢力を拡大していった結果が今回のマラウィの戦争であり、短期間に市の建物が徹底的に破壊された。多くの避難民がいまだに家に帰れないのは、悲しいことだ。

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ミンダナオに吹く風(15) 遠く離れたマラウィの戦争 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

遠く離れたマラウィの戦争

奨学生たちが暮らす私たちの「ミンダナオ子ども図書館」はフィリピン・ミンダナオ島の中央に位置するアポ山麓の町キダパワンにあり、そこからマラウィ市までは、支援物資を積んだトラックだと13時間もかかる。ミンダナオ子ども図書館を出発して縦断し、北の海辺の町カガヤンデオロを通ってさらに走って内陸に向かい、イリガンを抜けてようやくたどり着く。マラウィは湖畔の街だ。

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ミンダナオに吹く風(14) グラウンド・ゼロの少女 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

グラウンド・ゼロの少女

フィリピン・マラウィ市にほど近い、ドームの下につくられた避難民キャンプ。屋根はあるものの、コンクリートの床の上にシートで区切られた家族の居場所は、イリガン市のキャンプに比べると格段に小さい。3畳ぐらいのスペースに親子が6人で寝ていたりする。しかし、それでも子どもたちは中から飛び出してきて、みんなで一緒に遊んだり、掃除や料理を手伝ったりしている。そんな子どもたちの様子を見ながら、案内してくださっている福祉局の職員の方がこう言った。

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ミンダナオに吹く風(13) マラウィ市近郊の避難民キャンプを目指して 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

マラウィ市近郊の避難民キャンプを目指して

フィリピン・ミンダナオのマラウィ市は、空爆も含む徹底的な戦闘で街全体が破壊しつくされており、見るも無残な様相だ。去年の10月に戦争終結宣言が出されたこともあり、家が破壊から免れた、近郊の市町村からの避難民たちに限って、10カ月ぶりに帰郷が許されはじめていた。避難民の表情にも、安堵(あんど)感が広がっていきつつあるのが感じられた。

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ミンダナオに吹く風(12) ヒナイヒナイ バスタ カヌナイ(ゆっくりだけれど絶えることなく) 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

ヒナイヒナイ バスタ カヌナイ(ゆっくりだけれど絶えることなく)

昨年の暮れ、ミンダナオ子ども図書館(MCL)のスタッフたちと、戦争避難民の支援に向かった。フィリピン・ミンダナオ島のマラウィで昨年5月に始まったイスラーム過激派と政府軍との戦いは、昨年10月23日に政府が戦争終結宣言を出し、表向きは戦闘が収まったとして、マラウィ市の近郊の避難民キャンプまで足を運び、救済活動ができるようになったからだ。そのため、今回は、破壊されたマラウィ中心部から逃げてきた人々が多く住む避難民キャンプを訪れて、奨学生採用の調査をした。

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ミンダナオに吹く風(11) 新たな戦争で被害を受けた子どもたちのもとへ 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

新たな戦争で被害を受けた子どもたちのもとへ

マニラ空港でこの原稿を書き始めた。これからダバオ空港に飛び、ダバオからミンダナオ子ども図書館(MCL)のあるキダパワン市を経由して、翌日、スタッフたちと、8時間ほど車に乗ってマラウィ市に向かう。マラウィ市は、昨年イスラーム国(IS)に忠誠を誓うテロ集団に占領され、政府軍の空爆で破壊された都市だ。

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ミンダナオに吹く風(10) ミンダナオに関心を抱く日本の若者たち 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

ミンダナオに関心を抱く日本の若者たち

2年ほど前から、妻のエープリルリンと、現在中2の長女、小6の次女と一緒に日本に滞在しつつ、ミンダナオに通う生活を送っている。

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