光彩の詩

黒原範雄

自然を撮るとはどういうことだろう、最近そんなことを思うようになりました。
森の中で静か目を閉じ耳を澄ますと自然の中に溶け込んでゆくような気がします、風の音や光のささやき、草花や木や動物たちの声なき息遣いなど様々なものを体感します。
確かなことは地球という命の星の恩恵の中ですべてが生かされているということです。そう思うと自然に対して感謝の気持ちがわいてきます。自然を撮るということは命を見据えることだと思います。
写真は写心でもあります、私の写真は自然を通して感じる心の描写。 大きな風景に感動する、小さな草花に心を通わせる、写真を撮ることで自分が豊かになっていく、そんな写真の撮り方ができたら最高に幸せだと感じています。

写真家plofile

黒原範雄(Norio Kurohara)

高知県生まれ。 裏磐梯の美しさに魅せられ、1993年に 写真の宿「ペンションくらんぼ~ん」をオープン。 「裏磐梯フォトフェスティバル実行委員会」設立をはじめ、さまざまな活動を展開。 その根底には、写真を通して裏磐梯を活性化させたいという熱い想いと、 未だ風評被害の続く裏磐梯を元気づけたい、という願いがある。