人の目より、自分のこころ
前回は、「自分で決める」ことの大切さがテーマでしたが、実際には、「どうしたいかがわからない」という方も少なくありません。自分を大切にし、自分を優先することの第一歩は、自分の気持ちを知ることです。ところが、その気持ちがはっきりしないという人が多いのです。
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森絵都さんの『デモクラシーのいろは』(KADOKAWA)は、敗戦後まもなく、日本人に民主主義を教える“実験”が行われたという設定の物語だ。ドタバタの試行錯誤を活写するコメディーに爆笑しているうちに、自分の足で立つことの意味と希望が胸にしみ入ってくる。
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“推し活”の世界がとんでもないことになっている。朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)は、推し活を通して現代人の精神のありようを嫌というほど突き付けてくる。その不安、寄る辺なさに打ちのめされる思いがした。
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住田祐さんの『白鷺(はくろ)立つ』(文藝春秋)は、徹頭徹尾、比叡山の千日回峰行のことしか書かれていない。ところが、これが読ませるのである。物語の持つ磁場に、一気に引き込まれた。
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ゲラゲラ筋で健康と幸せをつくる
「元気な姿勢が元気をつくる」というのが前回のお話でした。体調が悪いときや、気分が落ちているときでも、ガッツポーズや万歳のようなポジティブな姿勢をとることで、脳は「元気だ」と判断し、気分が変わり、行動も変わります。
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優れた業績をあげた女性科学者を顕彰する「猿橋賞」の存在は知っていた。けれど名称に冠された猿橋勝子については何の知識もなかった。伊与原新さんの『翠雨(すいう)の人』(新潮社)は、猿橋の生涯を描いた小説だ。その軌跡は、女性科学者の道を切り開くと同時に、まさに戦後80年の節目である今年、刊行されるにふさわしいものであることに感じ入った。
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「元気ポーズ」でスイッチON!
モヤモヤした気分を変えてコロナ禍の絶望状態(ちょっと大げさ!?)から脱し、元気な私に戻るきっかけとなったのが、前回までに紹介した『ゼロ秒思考』のA4メモ書きです。お試しいただけましたか?
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パワハラやセクハラ、SDGs、LGBTQ+に多様性――こうした事柄に対する昨今の意識は、急激に変容している。金原ひとみさんの『YABUNONAKA―ヤブノナカ―』(文藝春秋)は、そんな現代社会で生きる人々の姿を嫌というほど突き付けてくる。読んでいると、とても平静ではいられない。今をどう生きるか問われている。
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