現代を見つめて

『現代を見つめて』(35) 人間が人間を測る危うさ 文・石井光太(作家)

人間が人間を測る危うさ

中国では、IT企業が国民一人ひとりを格付けする取り組みがはじまっているという。健康、収入、社会的立場などから点数付けするのだ。その評価によって、不動産が安く買えたり、優先的に病院での診察が受けられるようになったりするらしい。

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『現代を見つめて』(34) SNSと闇市場 文・石井光太(作家)

SNSと闇市場

ここ二~三年でカワウソの密輸が急増している。

日本の動物好きの人たちの間でカワウソブームが沸き起こったのは、テレビ番組がきっかけだった。最初は動物を扱ったバラエティー番組がカワウソを取り上げ、その後、有名なユーチューバーがカワウソの動画を投稿。かわいいと評判になり、一躍人気に火がついた。

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『現代を見つめて』(33) 鯨と共に生きるとは? 文・石井光太(作家)

鯨と共に生きるとは?

日本が国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を決めた。これによって約三十年間も中断してきた商業捕鯨が再開されることになった。

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『現代を見つめて』(32) クリスマスの夜に 文・石井光太(作家)

クリスマスの夜に

十二月になると、私の住んでいる最寄り駅の前では、中高生たちが募金活動をする。五~十人くらいの制服姿の男女が、募金箱を持って「お願いしまーす」と声を合わせるのだ。

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『現代を見つめて』(31) 「単純明快」の落とし穴 文・石井光太(作家)

「単純明快」の落とし穴

愛媛県松山市を拠点とするご当地アイドルグループのメンバーOさんが自殺した。まだ、十六歳だった。

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『現代を見つめて』(30) 「最期」の迎え方 文・石井光太(作家)

「最期」の迎え方

「胃ろうは、患者さんの人としての尊厳を失うものなので、お勧めはしません」

七年前、病院で祖母の主治医からそう言われた。胃ろうとは、胃にカテーテルを通して、そこから栄養分を流し込むことだ。口から栄養摂取ができなくなった患者でも、胃ろうをすれば生きられる。しかし、単なる延命治療で、家族や医師の自己満足にすぎないという否定的な意見もある。

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『現代を見つめて』(29) 被災地に情報を 文・石井光太(作家)

被災地に情報を

北海道胆振(いぶり)東部地震が起きた日、偶然にも私は札幌のホテルに滞在していた。深夜三時八分、突如大きな振動に襲われた。ホテルはきしみながら揺れ、私は振り落とされまいとベッドにしがみつくので精一杯だった。ようやく揺れが収まったと思うと、停電によって北海道全域は闇に閉ざされた。

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『現代を見つめて』(28) 社会を守る活力 文・石井光太(作家)

社会を守る活力

西日本で起きた豪雨土砂災害の死者が二百人に達し、平成の三十年間で最悪のものとなった。

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『現代を見つめて』(27) 汚された「聖域」 文・石井光太(作家)

汚された「聖域」

日大のアメリカンフットボール部で起きた事件が、世の中を騒がせた。試合とは関係のないところで、日大の選手が相手チームの選手にタックルをしかけて怪我(けが)を負わせたのである。日大の選手は、監督とコーチからの指示があったとした。だが、後日、監督とコーチは記者会見を開き、「つぶせ」という発言は認めたものの、「負傷させろという意味ではなかった」「選手の勘違いであり、自分たちに責任はない」と主張した。

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『現代を見つめて』(26) 「冤罪」の値段 文・石井光太(作家)

「冤罪」の値段

司法取引が、六月一日から導入された。犯罪者が共犯者の存在を明かせば、代わりに刑を軽くしてもらえるのだ。

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