佼成会、あの日、あの時

戦争犠牲者慰霊と平和への祈り

第二次世界大戦の「終戦の日」として8月15日は、日本各地で戦争犠牲者を悼み、恒久平和を祈念する式典や集会が行われる。立正佼成会では、第二次世界大戦をはじめ、世界のあらゆる戦争で犠牲となった人々に深い哀悼の誠を捧げ、世界平和を祈念する式典として「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」を1981年から実施している。また、夏休みの期間中には戦争を知らない学生や青年を対象に、広島や長崎、沖縄などで平和学習を行い、慰霊供養を営む。本会が加盟している新日本宗教団体連合会(新宗連)では毎年8月14日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で、宗教の違いを超えて共に戦争犠牲者を慰霊するとともに「絶対非戦」「平和実現」への誓いを新たに「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」を開催している。

平和への努力こそ真の慰霊

100万羽の折り鶴

高校生たちの慰霊供養

青少年育成

立正佼成会の本部に「青年部」(現・青年ネットワークグループ)が1949年に発足して以来、本会はさまざまな活動を実施し、次世代を担う青少年の育成に取り組んできた。法華経精神を基盤とした人材の育成を目的に青年らの力で建設された「青梅練成道場」にはこれまで、延べ約125万人を超える会員が訪れ、研修や大勢の仲間との語り合いの中でそれまでの生活を振り返り、自己を見つめ直す機会としてきた。小学生(少年部)の活動としては、庭野日敬開祖の生誕地である新潟・十日町市菅沼で毎年行われている「菅沼子ども村」が盛んだ。野外活動を通して自然の豊かさに触れ、神仏やあらゆるいのちを敬う心を育んでいる。教団創立70周年を迎えた2008年には「青少年 本部参拝」(全18回)を開催。少年、学生、青年男子、同女子、同婦人からなる青年部員延べ約4万5000人が大聖堂を訪れ、講話や識者の講演、芸術鑑賞などの参拝プログラムに臨んだ。

青梅練成道場

青少年 本部参拝

菅沼子ども村

宗教対話・協力

世界の人々が共に暮らし、平和と繁栄を共有していくには、対話を通して互いを理解し、尊重し、信頼を築くことが欠かせない。宗教についても同様とされる。立正佼成会では、諸宗教間の対話・協力を積極的に行っている。その中心の一つが、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)における活動。庭野日敬開祖はその創設に尽力し、1970年に京都で開かれた第1回世界大会では、世界の宗教指導者約300人が一堂に会し、歴史的な出会いを果たした。以来、WCRP/RfPは、世界最大規模の諸宗教対話・協力組織として平和実現に向けた活動を展開している。一方、国内においては、日本宗教連盟(日宗連)、新日本宗教団体連合会(新宗連)と連携し、さまざまな取り組みを行う。このほか、本会は教団創立40周年の記念事業として庭野平和財団を設立。宗教協力を通じて世界平和の推進に顕著な功績を上げた人(団体)をたたえる「庭野平和賞」の授与をはじめ、宗教的精神を基盤とした平和のための思想、文化、科学、教育などの研究や活動への助成を行っている。

新宗連

「第1回庭野平和賞」

WCRP青年世界大会

世界平和へ 身近な菩薩行

立正佼成会では毎年、身近にできる国際支援活動として「一食(いちじき)ユニセフ募金」「アフリカへ毛布をおくる運動」「親子で取り組むゆめポッケ」に取り組んでいる。「一食ユニセフ募金」は、1979年にスタートし、街頭で市民に募金への協力を呼び掛けてきた。ユニセフを通じて支援された浄財は69億円を超える。「アフリカへ毛布をおくる運動」は、日中の気温が30度を超え、朝晩は氷点下近くまで冷え込むことがあるアフリカの高原地域に住む貧しい人々や、HIV(エイズウイルス)陽性者、障害者のいのちを守るため、日本の毛布を届ける取り組み。この運動は現在、本会を含めた4団体で構成されている。また、紛争や迫害によって厳しい状況下で暮らす子供たちの幸せを願い、手作りの袋(ゆめポッケ)に文房具やおもちゃなどを詰めて届ける「親子で取り組むゆめポッケ」は、小学生や中学生を中心に進められている。

一食ユニセフ募金

アフリカへ毛布をおくる運動

ゆめポッケ

1938年3月5日、庭野日敬開祖、長沼妙佼脇祖によって「大日本立正交成会」(60年、「立正佼成会」に改称)が創立された。本部は、東京・中野区神明町で牛乳店を営む庭野開祖の自宅の2階に置かれた。名称の「立正」とは、「この世に正法、すなわち『法華経』の教えをうちたてる」という意。佼とは「信仰的な交わり」、成は「人格の完成、成仏」という理想を表したものだ。42年には、会員の増加に伴い、本部道場を杉並区和田本町に。終戦後、会員の増加に伴い、それまでの道場では手狭になり、49年に本部道場(現・発祥の地修養道場)が建設された。生活は苦しかったが、多くの人が仏道に目覚め、教えを実践した。

草創期の花まつり

教えを求めて

庭野開祖と長沼脇祖