ライフ

「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(10) 文・黒古一夫(文芸評論家)

「アメリカ化」の果てに

戦中は、軍部主導により「鬼畜米英」「撃滅米英」、戦後の占領期には反米思想から「ヤンキー・ゴーホーム」という言葉が唱えられた。これを経て、1960年代に入ると、東西冷戦がますます厳しさを増し、日米安全保障条約が改定された。この締結は、戦後の日本の方向性を明らかに決定づけるものであった。政治(外交・軍事)はもちろん、経済面や文化面、あるいは生活の仕方(ライフ・スタイル)などあらゆる面で、それまで以上にアメリカに「追随」していくことを予測させ、事実そう進んだということである。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ ピッコロ・丸田悠太さん Vol.3

丸田悠太さんは、フルート演奏の幅を広げるために始めたピッコロに魅せられ、やがて東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)にピッコロ奏者として入団する。今は楽団の“際立つ存在”としてファンの注目を集める。今年6月の第139回定期演奏会ではソリストを務めることが決まった。今回は、定期演奏会に懸ける意気込みに加え、演奏家としての理想の姿について聞いた。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ ピッコロ・丸田悠太さん Vol.2

小学2年生でフルートを始め、「ずっと吹き続けたい」という一心で音楽大学に進学した丸田悠太さん。やがてプロの楽団でのエキストラ出演を機に、オーケストラの演奏家を志した。ピッコロを演奏し始めたきっかけ、そしてその魅力とは。

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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(9) 文・黒古一夫(文芸評論家)

安定成長期にあって「途方に暮れる」僕たち

1960年代の半ばから順調に進展してきた高度経済成長も、70年代に入ると安定成長期に入る。そんな70年代は、半年余りで6421万人余りを集めた日本万国博覧会(大阪万博 1970年3月15日~9月13日)と、同じ年の11月25日に起こった、ノーベル文学賞候補・三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)で衝撃的な自刃(割腹自殺)を遂げた「三島事件」で始まった。この二つの事実は、70年代がどのような様相を呈するものになったかを如実に物語っていた。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ ピッコロ・丸田悠太さん Vol.1

日本トップレベルの吹奏楽団として知られる東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)。演奏会をはじめ、ラジオやテレビ出演など、多方面で活躍する。また長年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲の参考演奏を行っていることから、特にコンクールを目指す中学生・高校生の憧れの存在でもある。今企画の9人目に登場するのは、ピッコロ奏者の丸田悠太さん。音楽との出合いから、プロの演奏家を目指すきっかけを紹介する。

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ちょっと軽く、ストレッチしてみましょう(1) 加瀬 剛(スポーツトレーナー、佼成学園高アメフット部ヘッドトレーナー)

体幹を鍛えることで当たり負けない体をつくる、をモットーに、佼成学園高校アメリカンフットボール部「ロータス」の連覇に貢献したスポーツトレーナー加瀬剛氏。日頃は、整骨院の院長として、一般の人々のケアにも当たっている。体の構造を知り、毎日をしなやかに過ごすのはどうすればいいか――体の専門家として、今回からアドバイスしていく。

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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(8) 文・黒古一夫(文芸評論家)

ベトナム戦争と高度経済成長の「闇」

戦後の経済史が私たちに教えてくれるのは、日本が朝鮮戦争の特需によって戦後復興を軌道に乗せたことである。さらに、1964年の東京オリンピックに向けた開発と60年代に入って激化したベトナム戦争の特需によって高度経済成長を成功させ、戦前には考えられないような「豊かな生活」を人々が享受するようになった、ということである。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ アルトサクソフォン・林田祐和さん Vol.3

TKWOのコンサートマスター・田中靖人さんと師弟関係にある林田祐和さん。第3回となる今回は、田中さんとの出会いや自身の趣味であるカメラと音楽の共通点について聴いた。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ アルトサクソフォン・林田祐和さん Vol.2

サクソフォンを始めたきっかけは、楽器の見た目、「格好良さ」だったと林田祐和さんは話した。今回は、サクソフォンの魅力やあるテレビ番組でのエピソードを紹介する。

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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(7) 文・黒古一夫(文芸評論家)

施政権返還前(占領下)の沖縄

私たちが忘れてならないのは、アジア太平洋戦争(第二次世界大戦)が終わって日本は「平和国家」として再出発したが、世界の各地では、大戦後のアメリカとソ連の対立による東西冷戦構造を反映した、さまざまな戦争が起こっていたということである。

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