男たちの介護――(4) 認知症の母との二人暮らし 心折れそうになりながら
今度は自分が母に尽くす番
出向が決まった。勤務先も名古屋になる。藤堂靖之さん(69)は定時制高校を卒業後、広島市内の大手製鉄機械メーカーで働いてきた。さまざまな部署を経験し、50歳の時に名古屋の関連会社へ出向することになったのだ。
唯仏与仏(27) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
私たちは、まず自分の幸せを願って行動するのがふつうですが、立正佼成会では「まず人さま」という言葉で、自分の満足より先に、相手の幸せを思いやることを大事にしてきました。それは、人さまの幸せを願うことが「仏性(ぶっしょう)」をまっすぐに発揮していく早道だからです。
TKWO――音楽とともにある人生♪ アルトサクソフォン・田中靖人さん Vol.1
日本トップレベルの吹奏楽団として知られる東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)。演奏会をはじめ、ラジオやテレビ出演など、多方面で活躍する。長年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲の参考演奏を行っていることから、特にコンクールを目指す中学生・高校生の憧れの存在でもある。今回は、TKWOコンサートマスターで、アルトサクソフォン奏者の田中靖人さんへのインタビュー。音楽の道を歩むスタートは、友達の安易な一言から始まった。出会うべくして出会ったのかもしれない――。
新・仏典物語――釈尊の弟子たち(19)
女人
講堂に弟子たちが集まり始めました。すでに釈尊は上座に着かれ、瞑目(めいもく)されていました。これから、アヌルッダ(阿那律=あなりつ)に下問(かもん)があるというのです。アヌルッダも最前列に控えていました。弟子たちが集まり終わると、釈尊は静かに目を開け、アヌルッダに問い掛けられました。「汝(なんじ)は、女人と一夜を共にしたというが、それは確かなことか?」。
「御親教」式典 『燈明』『知足』を胸に、各人が仏道精進を誓う
年始にあたり、会員一人ひとりが一年の修行精進の誓いを新たにする「御親教」式典が1月7日、東京・杉並区の大聖堂はじめ各教会で行われた。大聖堂には約4000人が参集。庭野会長は「御親教」の中で、『燈明(とうみょう)』『知足(ちそく)』の二幅の書き初めを披露するとともに、平和と調和を目指して精進する大切さを示した。式典の模様はインターネットを通じて手話通訳付きで各教会に配信された。また、大聖堂正面玄関では参拝者に七草粥(ななくさがゆ)が振る舞われた。
本紙デジタルに寄稿する小林正弥教授が『武器になる思想――知の退行に抗う』発刊
本紙デジタルで『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』を連載する千葉大学大学院教授の小林正弥氏が、『武器になる思想――知の退行に抗う』(光文社新書)を発刊しました。