「教団創立86周年記念式典(大聖堂建立60周年)」で庭野会長が法話  無上の教えを認識し精進を(動画あり)

立正佼成会の「教団創立86周年記念式典(大聖堂建立60周年)」が3月5日、大聖堂で挙行された。啓蟄(けいちつ)とはいえ冬に逆戻りしたような寒さの中でも、大聖堂には1000人を超える会員が集い、祝賀ムードに包まれた。式典の様子と、“還暦”を迎えた大聖堂誕生の物語を紹介する。

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笑トレで元気に――健康と幸せを呼ぶ“心の筋トレ”(12) 文・日本笑いヨガ協会代表 高田佳子 (動画あり)

『寝る子は育つ』

秋の夜長、残暑も去り、過ごしやすい季節になると、ついつい夜更かしをしてしまいます。夏は暑くて寝苦しく、冬は寒さで寝つくのに時間がかかります。一方、春には「春眠暁を覚えず」という言葉のようによく眠れるかというと、実はそうでもありません。この季節には、激しい気温差に体がついていけず、自律神経が乱れやすくなる上に、4月に新年度を迎え、環境の変化によって大きなストレスを抱える人も多いのです。健康にとって睡眠はとても重要であるにもかかわらず、1年を通して上質な睡眠を確保することは簡単ではありません。だからこそ、質の良い睡眠を得るための努力が必要になります。

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大聖堂で「観蓮会」 庭野会長が「お言葉」 蓮の花のようにきれいな心で (動画あり)

立正佼成会の大聖堂1階庭園広場(東京・杉並区)の蓮池に薄桃、純白の蓮華が開き、見ごろを迎えている。7月1日朝には「観蓮会」が催され、庭野日鑛会長、國富敬二理事長はじめ、「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典に参加する会員、本会職員らが集った。同会は、コロナ禍による中断を経て、4年ぶり12回目の開催となる。

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人間釈尊に学ぶーー試行錯誤を重ねて生きる

約2500年前の4月8日に釈尊は降誕した。現世に生まれた“人間釈尊”が、老い、病を患う中で試行錯誤しながら布教に歩いた言行録が原始仏教聖典として残されている。そこで説かれた教えが現代に伝わり、私たちの人生の指針となっている。降誕会にちなみ、東洋大学名誉教授の森章司博士に聞いた、人間釈尊を象徴する逸話を談話と共に紹介する。

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台湾の「ヒューマニスティック仏教連合会」がバチカンを訪問(海外通信・本紙バチカン支局)

台湾の「ヒューマニスティック仏教連合会」の使節団が3月16日、バチカンでローマ教皇フランシスコに謁見(えっけん)した。同使節団は台湾の僧侶とカトリック教会のメンバー約100人で構成され、諸宗教対話と教育を目的にカトリック教会の聖域巡礼などを行うためバチカンとローマを訪問していた。

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忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(8) 写真・文 猪俣典弘

忘れられた120年前の記憶

フィリピンに職を求めた日本人移民

連載1回目で記したように、約120年前の日本は経済的に疲弊し、急激な人口増加もあり生活に困窮する人々が増えました。貧しい農村の次男や三男たちが新天地で一旗揚げようと、海外への出稼ぎブームが沸き起こりました。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(72) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

「ポジティブ」な感情と政治

コロナを感染法上の5類にすると政権が決め、第8波が収まったので、あたかも感染症問題は収束したように社会は動き始めている。この大きな狙いは、4月の統一地方選挙を前にして、感染症問題を乗り越えたという明るい雰囲気をつくり、支持率が低迷した政権を浮揚させようということかもしれない。

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「バチカンと科学――人工知能の軍事利用」など海外の宗教ニュース(海外通信・本紙バチカン支局)

オランダのハーグで2月16、17日の両日、「軍事領域における責任ある人工知能(AI)利用」に関する2023年度のサミットがオランダと韓国の共催で行われ、各国政府、学術機関、シンクタンク、産業界、市民社会組織などの代表者らが参加した。

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大人が学ぶ 子どもが自分も相手も大切にできる性教育(3) 文・一般社団法人ソウレッジ代表 鶴田七瀬

『教育現場での意思確認・選択について』

日本で「性教育」という言葉を聞いた時、保健体育の授業や本を読んで知識として学ぶ「勉強」を想像される方がまだ多いと思います。しかし、私が考える性教育の定義は「行動を変えるための環境整備」です。子どもたちが悩みを持った時に相談できる大人や組織を知っていること、相談しようと行動できること、悩みを聞く大人が適切に対応できる状態でいることも、「性教育=日常の環境整備」に含まれます。

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共生へ――現代に伝える神道のこころ(25)最終回 写真・文 藤本頼生(國學院大學神道文化学部教授)

神社に参拝し手を合わせ願う心が、鳥居をくぐる如く神々へ届くよう

あくまで小生の勝手な所感だが、日本人はどうも「くぐる」ことが好きなようだ。民俗的な風習か、はたまた迷信的なものと考えるか否かはさておき、奈良県の東大寺大仏殿の柱の穴などは、観光客や修学旅行の児童・生徒が訪れる有名な“くぐりスポット”と言える。同じく観光客で賑(にぎ)わう京都府の伏見稲荷大社の境内にある「千本鳥居」も、近年では著名なくぐりスポットとなっている。先日も同社を訪れた際には、千本鳥居の中をくぐり抜けながら、SNSにアップロードするであろう“映え写真”をスマートフォンで撮影する若い着物姿の女性や、親子連れで溢(あふ)れていたのには驚いた次第である。

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