バチカンから見た世界(76) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

バチカンの多国間外交――人類に共通の起源と歴史、宿命

ローマ教皇ベネディクト十六世(現名誉教皇)は、3700万人にも及ぶ犠牲者を出し、人類史上で最悪の戦争となった第一次世界大戦を「無意味な虐殺」と呼んだ。その大量殺りくを繰り返すまいと誓った人類は、平和確立へ向けての多国間主義外交を推進していくために国際連盟を創設した。しかし、自国至上主義という同じ過ちを繰り返し、第二次世界大戦へと突入した。

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「My TEDORI」がワン・ワールド・フェスティバルに出展

アフリカの貧困問題の解消を目指し、立正佼成会(東京・杉並区)は一昨年から、カトリックの在家運動体である聖エジディオ共同体(本部・ローマ)との協働プロジェクト「My TEDORI,My AFRICA チャレンジ!!」に取り組んでいる。この活動の輪を広げていくため、2月2、3の両日、大阪市の北区民センターなどを会場に開催された国際協力イベント「ワン・ワールド・フェスティバル」(主催=同実行委員会、協力=外務省)に出展。フェスティバルには2日間で延べ2万5000人が来場し、本会職員や会員有志は訪れた市民にマラウイでの取り組みを紹介した。

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WCRP/RfP日本委 第27回理事会・第17回評議員会議案説明会 第10回世界大会に向け協議

世界大会の大会テーマの和訳が『慈しみの実践――共通の未来のために』に決定

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第27回理事会・第17回評議員会議案説明会」が1月29日午前、立正佼成会の法輪閣(東京・杉並区)で開催された。

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WCRP/RfP日本委 『フクシマコミュニティづくりから見えてきた復興の展望』テーマに新春学習会

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「2019新春学習会」が1月29日午後、立正佼成会の法輪閣(東京・杉並区)で催された。テーマは『フクシマコミュニティづくりから見えてきた復興の展望』。加盟教団の会員ら130人が参加した。

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日本被団協の田中代表委員とICANの川崎国際運営委員が本会を訪問 「ヒバクシャ国際署名」について川端理事長と懇談

「ヒバクシャ国際署名」の活動に取り組む日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員と核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の川崎哲国際運営委員(ピースボート共同代表)、浄土宗正明寺の森俊英住職(ピースプラットホーム事務局長)が、その協力要請のため2月1日に立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、事務庁舎特別応接室で川端健之理事長と懇談した。澤田晃成総務部部長、出射優行東京中央支教区長が同席した。

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ヤジディ教首長が逝去 光祥次代会長が哀悼のメッセージ送る

イラクの少数派ヤジディ教徒を長年率いた指導者のサイード・アリ・タフシーン首長が1月28日、移住先のドイツで逝去した。85歳だった。立正佼成会の庭野光祥次代会長は、首長の孫でヤジディ教最高評議会会長のブリーン・タフシーン師に宛て「お悔やみのメッセージ」を送った。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(24) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

おすそ分けから見える世界――体と心を支えるセーフティーネット

最近、わが家のエンゲル係数が下がっている。買い物は週1~2回。車で30分ほどかけて街のスーパーまで行くのだが、買うのはお肉くらい。かつては楽しみにしていた野菜コーナーに行っても、今はときめかなくなってしまった。

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七面山敬慎院の望月別当が来会 川端理事長と懇談

七面山敬慎院(山梨・南巨摩郡身延町)の望月成浩別当が1月30日午後に東京・杉並区の立正佼成会本部を訪れ、事務庁舎特別応接室で川端健之理事長と懇談した。澤田晃成総務部部長が同席した。

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カナダのキリスト教の指導者 首相に核廃絶への取り組みを要望(海外通信・バチカン支局)

カナダのキリスト教諸教会の指導者26人はこのほど、トルドー首相と主要政党の代表に宛て、「私たちの核兵器廃絶へ向けての使命は、地球が神に属するものであり、地球上のあらゆる存在が神の愛と審判の下にある、という信仰に根差すものである」との公開書簡を提出した。バチカン日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」が1月16日に伝えた。

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法華経のこころ(19)

人間の生き方の究極の境地が示された法華三部経――。経典に記された一節を挙げ、記者の心に思い浮かんだ自らの体験、気づき、また社会事象などを紹介する。今回は、「法師品」と「如来寿量品」。

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