寄稿(連載)

『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(4) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

宗教における対話の重要性(前編)

公共的な活動をする際に不可欠なのが、対話である。前回に書いたように、「共謀罪」法が危険な理由の一つは、話し合いをしただけで「共謀」とみなされてしまう危険性があるからだ。実際に参議院の審議では、環境保護や人権保護を標榜(ひょうぼう)している団体でも、それらを隠れ蓑(みの)にしている場合には処罰されうると、法務大臣が答弁した。宗教を掲げている団体も同じように対象となりうるわけだ。対話が大事な宗教団体にとって、これは由々しき問題だ。

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『現代を見つめて』(10) 個々の特性に合わせた良薬を 文・石井光太(作家)

個々の特性に合わせた良薬を

若者が弱くなっていると言われている。学校で人付き合いに失敗すれば不登校になり、家で怒られれば引きこもり、会社に就職しても辞めてしまう。そんな若者が増えているのだ。

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『望めど、欲せず――ビジネスパーソンの心得帖』(4) 文・小倉広(経営コンサルタント)

「悩みが多くて眠れません」

「仕事、家庭、友人・知人との関係……、なぜこんなに問題ばかり……」と思うことはありませんか?

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『現代を見つめて』(9) ナイロビのスラムに見た 助け合う習慣 文・石井光太(作家)

ナイロビのスラムに見た 助け合う習慣

ケニアのナイロビは、世界でも治安の悪い都市として知られている。特に郊外には貧困者が暮らすスラムが広がっていて、現地人でも近づこうとしない。

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(3) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

「共謀罪」は宗教にとって何を意味するか?

前回まで、現代では宗教が政治的発言をしたり公共的な役割を果たしたりすることが望ましいと論じた。今の国会では、いわゆる「共謀罪」法案(組織的犯罪処罰法改正案)が審議されているから、この観点から具体的に考えてみよう。

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『現代を見つめて』(8) 生徒にとって図書室は大切な居場所 文・石井光太(作家)

生徒にとって図書室は大切な居場所 

私の通っていた中学校の図書室は、いつも窓から陽が射して暖かかった。本棚にはきれいな色の背表紙が並んでいて、印刷のにおいがうっすらと漂う中で、生徒たちのひそひそ声や小さな笑い声がする。

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『望めど、欲せず――ビジネスパーソンの心得帖』(3) 文・小倉広(経営コンサルタント)

「NOと言ってもいい。ガマンしてもいい」

上司から仕事を無茶ぶりされる。横柄な言葉で傷つけられる。せっかくの提案を否定される。残念ながら、職場でもプライベートでもよくあることです。イラッときて当然と言えるでしょう。

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『現代を見つめて』(7) 学ぶことが楽しみな子供たち 文・石井光太(作家)

学ぶことが楽しみな子供たち

途上国のスラム街や難民キャンプの学校へ行くと、子供たちが笑顔で楽しそうに勉強をしている光景をよく目にする。まるで宝物を前にしたように目を輝かせ、大声で計算をしたり、英語をしゃべったりしているのだ。

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(2) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

公共的な宗教とは?

これからの宗教は、社会や政治に積極的に働きかけることが望ましい。そのためには公共性が大事だ――私はそう考えるのだが、そもそも「公共」とはどのような意味だろうか? 辞書では「社会一般、おおやけ」(広辞苑)というように説明がある。一人ではなく多くの人々に関わるわけだ。

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『現代を見つめて』(6) 残された家族の思い 文・石井光太(作家)

残された家族の思い

現在、日本には命を脅かす危険のある難病(LTC)の子供は、約二万人いるとされている。

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