統一的管理システムと全体主義
安倍晋三氏の国葬が終わった。各種世論調査では評価しない人の方が多く、岸田内閣支持率はさらに下落を続けている。やはり、安倍氏関連の人々の「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」が始まっているようだ。
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旅が教えてくれるもの
国が観光需要を喚起させるために行う「全国旅行支援」がスタートし、久々に旅行熱が高まり出している。対象となるのは、主に娯楽としての国内旅行であり、コロナ禍によって長らく停滞した観光産業を活性化させるのが目的だ。
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フィリピン残留日本人二世の肖像
日本人として生まれるも、戦中戦後の混乱により無国籍状態に
戦後77年目を迎えた今も、フィリピンでは残留日本人二世の聞き取り調査が続いています。戦中に日本人の父親と離別、死別して現地に留(とど)まった子どもたちは、今や平均年齢83歳。いまだに国籍回復を実現できていない人たちは、出生証明書などの書類や父親との写真がほぼ消失しており、当時の公的な記録が残っていない人たちばかりです。
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豊かな実りをもたらす神助に感謝 神々と酒との縁に思いを馳せる
水田と里山に囲まれた田園風景が広がる新潟県長岡市の越路地区には、“米どころ新潟”を代表する日本酒「久保田」を醸造する朝日酒造がある。同酒造の仕込み水は、隣接する朝日神社の二の鳥居脇の湧き水「宝水」に連なる地下水脈を使用している。この「宝水」は、県内の醸造元で用いられる仕込み水の中でもとりわけ硬度が低い軟水だ。硬度の低い水は穏やかな発酵を促すため、淡麗かつ辛口の酒に向いており、まさに国内有数の吟醸酒造りに適した宝の水と言えよう。
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「愛国心」という言葉
安倍晋三元首相の「国葬」に対する疑問の声が巻き起こっている。岸田文雄首相は、火消しをするように国会でこう述べた。
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盛者の「国葬」
「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛(たけ)き者も遂(つい)にはほろびぬ、偏(ひとえ)に風の前の塵におなじ」(『平家物語』第一巻)
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涙を流しながら日の丸を振り、両陛下をお迎えした彼らは誰なのか
両陛下が最後の「慰霊の旅」でマニラ戦に言及
上皇上皇后両陛下が御在位中、海外での最後の「慰霊の旅」としてフィリピンの土を踏まれたのは2016年1月のことでした。先の大戦で日米両軍によって激しい地上戦が繰り広げられたフィリピンへの訪問は、両陛下の強い願いで実現したそうです。
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御神木のみならず、地域の森林をいかに後世に守り伝えていくか
「鎮守の森」と称される神社を訪れると、田園風景の中にこんもりとした境内林や、大都会のオアシスともなっている明治神宮の森、京都府の賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)の「糺(ただす)の森」など、さまざまな形態が見られる。神社によっては境内に御神木と呼ばれる特定の樹木があり、三峯神社や來宮(きのみや)神社のようにパワースポットとして御利益を求める人々で賑(にぎ)わう例もある。しかし、静岡県掛川市の事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)では、数年前に多くの参拝者が訪れて、樹齢500年ともいわれる御神木の楠(くすのき)に手を触れたことで御神木の幹の樹皮が剥がれたり、ハイヒールなどで木の根を踏みつけて樹勢が弱ったりして、結果、御神木の周囲に柵を設けた事例もある。先に掲げた三峯神社では、とにかく御利益にあやかりたいという一方的な願いだけで御神木にだけ触れ、写真を撮って帰る人々が相次ぎ、貼り紙や立て看板を設けて神社への参拝を喚起したようなケースもある。
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情報へのアプローチ
いつの頃からか、メディアがウクライナ難民を報じる機会が大幅に減った。半年前には連日にわたってその姿が映し出されてきたのに、最近はウクライナのニュースすら流れない日もある。
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旧統一教会による政界汚染:元首相銃撃事件と内閣改造
前回(第65回)に書いたように、参議院選挙で与党が大勝した結果はすぐに表れてきた。新型コロナウイルスの感染状況が世界最多となり、各地で医療崩壊が起きつつある。にもかかわらず、政府は何もしない。無為無策そのものだ。
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