現代を見つめて
現代を見つめて(78) 子供たちと向き合って 文・石井光太(作家)
子供たちと向き合って
文部科学省の発表によれば、国公立の小中学校の不登校(三十日以上欠席)の生徒数が二十四万人を突破したそうだ。少子化にもかかわらず九年連続で増加しており、前年度比で二十四.九%増となっている。病欠、別室登校、フリースクール登校の生徒を含めれば、事態はより深刻だ。
現代を見つめて(77) 旅が教えてくれるもの 文・石井光太(作家)
旅が教えてくれるもの
国が観光需要を喚起させるために行う「全国旅行支援」がスタートし、久々に旅行熱が高まり出している。対象となるのは、主に娯楽としての国内旅行であり、コロナ禍によって長らく停滞した観光産業を活性化させるのが目的だ。
現代を見つめて(75) 情報へのアプローチ 文・石井光太(作家)
情報へのアプローチ
いつの頃からか、メディアがウクライナ難民を報じる機会が大幅に減った。半年前には連日にわたってその姿が映し出されてきたのに、最近はウクライナのニュースすら流れない日もある。
現代を見つめて(74) 救済型から活躍型へ 文・石井光太(作家)
救済型から活躍型へ
秋田県の藤里町は、「大人のひきこもりゼロ」で知られる町だ。現在の人口は三千人に満たないが、少し前まで大人のひきこもりが百人を超していた。それを藤里町社会福祉協議会が数年で、実質ゼロへと改善させたのである。