寄稿(連載)

おもかげを探して どんど晴れ(5) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

おじいちゃんと孫

10年近く前になるでしょうか。納棺の現場に伺って、とても驚いたことがありました。

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現代を見つめて(27) 汚された「聖域」 文・石井光太(作家)

汚された「聖域」

日大のアメリカンフットボール部で起きた事件が、世の中を騒がせた。試合とは関係のないところで、日大の選手が相手チームの選手にタックルをしかけて怪我(けが)を負わせたのである。日大の選手は、監督とコーチからの指示があったとした。だが、後日、監督とコーチは記者会見を開き、「つぶせ」という発言は認めたものの、「負傷させろという意味ではなかった」「選手の勘違いであり、自分たちに責任はない」と主張した。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(17) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

米朝首脳会談の歴史的意義

歴史的な米朝会談が6月12日にシンガポールで行われ、両首脳は北朝鮮の体制保証と、その完全な非核化について約束をする合意文書に署名した。この会談は、一度延期が報じられたように途中で大きな曲折があったから、この結果は大いに慶賀すべきことだ。世界史に残るような感動的な出来事である。

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それでいいんだよ わたしも、あなたも(3) 文・小倉広(経営コンサルタント)

人に優しく。自分に優しく

「人に優しく。自分に厳しく」

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(16) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

嘘つきは泥棒の始まり

「嘘(うそ)つきは泥棒の始まり」ということわざがある。平気で嘘をつくような人は、盗みも悪いことだと思わなくなってしまうという意味だ。今ほどそれを思わせる政治的局面は少ないだろう。

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現代を見つめて(26) 「冤罪」の値段 文・石井光太(作家)

「冤罪」の値段

司法取引が、六月一日から導入された。犯罪者が共犯者の存在を明かせば、代わりに刑を軽くしてもらえるのだ。

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おもかげを探して どんど晴れ(4) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

墓は潔い心の中に

私の住む岩手県北上市には、「和泉式部の墓」があります。「和泉式部の墓」と伝えられる墓所は、全国にいくつかありますが、そのうちの一つです。

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それでいいんだよ わたしも、あなたも(2) 文・小倉広(経営コンサルタント)

「正の注目」が上手にできません

私の専門分野であるアドラー心理学では、勇気づけの基本として「正の注目」を大切にしています。

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現代を見つめて(25) 進む「個室化」の背景 文・石井光太(作家)

進む「個室化」の背景

二〇一八年四月、新年度が始まって早々、脱獄のニュースが世間を騒がせた。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(15) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

貧困問題と宗教

前回に書いたように、東アジアの歴史的変化は確かに進みつつあるように見える。北朝鮮と韓国の首脳が歴史的な会談を行った。両首脳が南北の境界線をまたいで共に歩いたのは、分断の悲劇の歴史をよく知る人々にとっては感動的なシーンだった。希望を失わずに「祈りと対話と行動」を続けることが大切だと改めて分かるだろう。

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