寄稿(連載)

『望めど、欲せず――ビジネスパーソンの心得帖』(10) 文・小倉広(経営コンサルタント)

恐れるべき唯一のものは「恐れ」そのものである

1933年3月。第32代米国大統領フランクリン・ルーズベルトは大統領就任演説で次のように述べました。

「我々が恐れるべき唯一のものは『恐れ』そのものである」

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現代を見つめて(19) それぞれの個性を認め合う社会に 文・石井光太(作家)

それぞれの個性を認め合う社会に

私は仕事が大好きだ。ほとんど三百六十五日、仕事に向き合っている。そのため、家事や育児の一切は専業主婦である妻に任せっぱなしだ。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(9) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

選挙結果がもたらした危険性

衆議院選挙は、与党が大勝し、議席の3分の2以上を確保した。改憲の発議が可能なので、政府はさっそく憲法改正の議論を呼び掛けた。前回の本欄で述べた通り、この選挙は「戦争か平和か、専制化か民主主義か」という岐路だったから、日本国民は戦争と専制化の道を選んだことになる。

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『望めど、欲せず――ビジネスパーソンの心得帖』(9) 文・小倉広(経営コンサルタント)

対人関係の課題は過干渉にあり

アルフレッド・アドラーは「人生の課題はすべて対人関係の課題である」と言いました。私は、さらに一つ付け加えたいと思います。

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現代を見つめて(18) 自分を定義づける概念 文・石井光太(作家)

自分を定義づける概念

同性愛や性同一性障害など性的マイノリティーについての理解が、ここ十年ほどでだいぶ広まった。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(8) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

戦争回避のための「祈りと対話と行動」

北朝鮮問題が激化し、安倍首相は「国難突破」のためと言って衆議院を解散した。いろいろな争点をメディアは報じるだろうが、圧倒的に大事なのは、戦争と平和、そして立憲主義や民主主義の危機という論点だ。

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『望めど、欲せず――ビジネスパーソンの心得帖』(8) 文・小倉広(経営コンサルタント)

「怒鳴る上司と落ち込む私」

上司に怒鳴られて落ち込んだ。

誰もが一度はそんな経験があるに違いありません。

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現代を見つめて(17) 「想定外」な行動の奥に 文・石井光太(作家)

「想定外」な行動の奥に

日本の火災における死亡者は年間千人ほど。そのうちの七割が、六十五歳以上の高齢者である。

どの自治体も一人暮らしの高齢者への見守りに力を入れている。孤独死だけでなく、火災が起きた場合、近隣住民にまで被害が出るためだ。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(7) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

市民宗教とはなにか?〔1〕

かつて、多くの宗教の究極の夢は、国家や世界全体にその教えを広めて宗教国家をつくり、理想世界を実現することだった。日本でも古くは、聖徳太子が十七条憲法をつくって、仏教を中心に据えた国家の理想を示したとされている。近代国家では、憲法で国教を定めることは許されないから、このようなビジョンを掲げることは難しい。それに代わる公共的理想はありうるだろうか?

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現代を見つめて(16) 心に届く一枚の手作りクッキー 文・石井光太(作家)

心に届く一枚の手作りクッキー

全国の自治体の多くで、敬老の日に高齢者に対して祝い金を送る制度がある。だが、近年、自治体の財政難からそれを中止することが相次いでいるそうだ。

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