唯仏与仏(31) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

たとえば、人からおいしいものをもらうことも、うれしいものです。でも、人においしいものをさしあげて、喜んでもらったときのうれしさはもっともっと大きい……。そういう喜びは、だれしも経験されているはずです。私たちは、まわりの人たちの役に立ちたいと願い、そういう役に立てたときに「生きがい」といってもいいような、ほんとうの喜びを感じるのです。

これは、人間だけにそなわる貴重な感情です。ですから、「まず人さま」という心こそが人間らしさの原点である、といっていいと思うのです。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書172ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html