ミンダナオに吹く風(25) ピキットの丘にある要塞跡で 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)
ピキットの丘にある要塞跡で
立正佼成会の皆さんと一緒に、「ゆめポッケ」の配付をかねた「平和の祈り」を開催したい場所はたくさんあるが、とりわけイスラーム地域のピキットの丘にある史跡、16世紀にスペイン軍がつくった石造りの要塞(ようさい)跡は、いつか必ずご一緒し、「平和の祈り」を行いたい場所の一つだ。
アブダビでの「人類友愛のための国際会議」――世界の宗教史の流れと立正佼成会(海外通信・バチカン支局)
2月3、4の両日、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで「人類友愛のための国際会議」(ムスリム長老評議会主催)が開催され、諸宗教代表者、政治指導者、識者、メディア関係者など約700人が参加、立正佼成会から庭野光祥次代会長が出席し、全体セッションでスピーチした。同会議には、イスラーム・スンニ派最高権威機関「アズハル」(エジプト・カイロ)のアハメド・タイエブ総長とローマ教皇フランシスコが出席。ローマ教皇の史上初めてのアラビア半島訪問に、全世界の注目が集まった。
唯仏与仏(33) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
おだやかな気持ちでいると、相手の言葉を善意に解釈できます。善意で接すれば、相手も善意を表に出してくれますから、「和」が広がっていきます。職場や社会で進歩向上していくためには、「自分のできるだけのことをさせてもらおう」と、人さまに親切を尽くしていくことが出発点です。そうするなかで、自然に人さまのあたたかな気持ちをいただけるのです。
男たちの介護――(9) 小谷正臣さんの体験を読んで 津止正敏・立命館大学教授
ケアとは、人をいとおしむ心 “care”が紡ぐコミュニティー
夫婦で共に手をとり合い、障害のある娘さんを支えながらも「穏やかな」暮らしにあった家族団欒(だんらん)が、奥さまの脳内出血という異変によってきしんでいく。さらには娘さんも子宮体がんに侵され、懸命の看護の末、46歳の生涯を終える――小谷正臣さん(77)=仮名=の壮絶な介護生活を綴(つづ)ったのが今回の『男たちの介護(7、8回)』でした。夫婦は「異体同心」、つらくとも前を向いて生き抜こうという小谷さんから教えられたことを記し、私のコメントに代えたいと思います。
新・仏典物語――釈尊の弟子たち(21)
釈尊の子
拳。左顔面に飛んできました。かわせない。二発目。右頰に衝撃を受けました。顔はゆがみ、鼻血が飛び散りました。ひと呼吸おいて、三撃目が襲ってきました。腹。息が詰まり屈み込んだ瞬間、首筋に蹴りを入れられました。ラーフラ(羅睺羅=らごら)の身体は地面にたたきつけられました。「ケッ、意気地のねぇ奴だ」。若者は唾を吐き捨て、仲間を連れて去って行きました。
菅野日蓮宗管長が本会を訪れ、庭野会長と懇談
日蓮宗管長で同宗大本山池上本門寺(東京・大田区)貫首の菅野日彰師が2月17日、立正佼成会の法輪閣(東京・杉並区)で庭野日鑛会長と懇談した。菅野師は、同日に大聖堂で行われた東京西支教区の教会発足60周年記念式典で祝辞を述べるため、本会を訪れていた。川端健之理事長らが同席した。
開祖記念館企画展示 「お釈迦さまを支えた在家信者たち」
開祖記念館企画展示「お釈迦さまを支えた在家信者たち」(主催・中央学術研究所開祖顕彰資料室)が3月4日から12月15日まで、立正佼成会本部(東京・杉並区)の法輪閣特別展示室で開催される。