対話と共通善の追求を通して国家の一致を――米国カトリック教会(海外通信・バチカン支局)

米大統領選挙で11月7日午前、民主党のジョー・バイデン氏(前副大統領)の当選が確実となった。当確の報を受けたバイデン氏は、勝利宣言のスピーチの中で、政治、人種や経済格差などの分断が深まり、対立する米国社会の現状を踏まえ、「分断ではなく結束を」と訴えた。

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【認定NPO法人「国際ビフレンダーズ 東京自殺防止センター」理事・村明子さん】尊いいのち支え合う社会に 苦しむ人々の声に耳を傾け

今年7月から自殺者数が急増している。それまで、前年比で減少が続いていたが、7月から増加に転じ、10月は2000人を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大で、人々の生活やつながりが大きく変容した影響と懸念されている。認定NPO法人「国際ビフレンダーズ 東京自殺防止センター」の相談員として、苦しむ人々の声に耳を傾けてきた村明子理事に、現在の状況や、自殺を防ぐ手だてなどを聞いた。

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清水寺に伝わる「おもてなし」の心(10) 写真・文 大西英玄(北法相宗音羽山清水寺執事補)

長い時間軸での継承と循環

「清水の舞台から飛び降りる」

寛永10(1633)年の再建以来、1694年から1864年の間に200件以上の飛び降りがあったそうである。そんなことわざで知られる当山本堂舞台。その床板修復落慶を12月初めに迎える。平成20年から続いた境内にある大小11の諸堂の解体、半解体、彩色復元工事がようやく、無事に完成する。

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新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(20)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、相模原教会会員と金沢教会学生部長です。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(45) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

いま話題の大ヒット作品:「半沢直樹」と「鬼滅の刃」

最近、大ヒット作が立て続けに生まれている。テレビでは2013年に大反響を呼んだ「半沢直樹」が今年の7月19日から9月27日まで放送され、最終回は視聴率32.7%と2013年最終回以来の高い数字で、総合視聴率(リアルタイムとタイムシフトの視聴率の合計)は44.1%という。

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唯仏与仏(57) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

ただ、自分が大安心をもって生きるだけでは、「菩薩」とはいえません。まわりの人たちの幸せを願い、そうした行ないを実践してこそ「菩薩」、すなわち真の在家仏教者といえるのです。

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「人類の友愛」に応答する法華経(バチカン記者室から)

2001年に発生した米国同時多発テロ後の世界で盛んに論議された「文明の衝突論」。世界の宗教界は、キリスト教文明とイスラーム文明の間にある衝突を主張してテロを正当化するイスラーム過激派組織との闘いを「諸宗教対話」によって克服してきた。

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一食地域貢献緊急支援プロジェクト 福岡教会が地元NPO法人に協力 困窮家庭の子の食を支援

コロナ禍で積極的に行動

新型コロナウイルスの感染拡大で、収入減や失業に追い込まれる人が増えている。加えて、学校の休校措置による給食の中止などが要因で、経済的に厳しい家庭の子供たちの栄養状態が危惧されている。こうした社会状況を受け、立正佼成会一食(いちじき)平和基金は6月から、新型コロナウイルス被害への対策として「一食地域貢献緊急支援プロジェクト」を実施。全国の各教会が地元の福祉団体やNPO法人などへの支援を行っている。

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ACRP 開発のためのアジア地域会議 各国の諸宗教評議会代表が参加 庭野会長が閉会式であいさつ

アジア宗教者平和会議(ACRP)主催により、各国の諸宗教評議会(IRC=国内委員会)の代表が集っての「IRC開発のためのアジア地域会議」が10月28、29の両日、ウェブ会議システムを使って行われた。ACRPから庭野日鑛共同会長(立正佼成会会長)、根本信博事務総長、神谷昌道シニアアドバイザー、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会から國富敬二理事(本会理事長)、篠原祥哲事務局長が参加。延べ約120人が視聴した。

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庭野平和財団オンラインシンポジウム 『共同体と信仰』をテーマに

『共同体と信仰』をテーマにした庭野平和財団主催のシンポジウムが11月5日、オンラインで開催され、45人が視聴した。

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