新型コロナウイルスの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(20)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、相模原教会会員と金沢教会学生部長です。

法華経を毎日読誦 心定まる

相模原教会会員(48歳・女性)

夫婦で着物専門のクリーニング店を営んでいます。4月の緊急事態宣言の前から卒業式や入学式は中止になり、茶会も行われなくなった影響で、振り袖や訪問着の染み抜きや寸法直しの依頼が減り、売り上げが減少しました。二人の息子が通う高校も休校、教会への参拝もできなくなり、行く末を案じて心が不安定になりました。その頃、以前、ある信者さんが、「お経を読むと心が落ち着く」と言っていたことを思い出しました。

それ以来、毎日真剣に法華経を読誦(どくじゅ)させて頂きました。ひと月ほど続けるうち、不思議と心の曇りが晴れ、あれこれと考え悩むよりも今日一日を精いっぱい生きようと思えたのです。いつも優しい言葉を掛けてくれる夫、自宅で勉強や部活の練習に前向きに励む息子たちと生活できることに感謝の気持ちが湧きました。

コロナ禍の中で奮闘される医療従事者の負担にならないよう、主婦として家族の心身の健康管理に努めようと決め、三度の食事はそれまで以上に栄養バランスを考えました。また、毎晩、家族が居間に集まり、トランプなどをして団らんのひとときを過ごすことで家族の会話が増え、生活にリズムも生まれました。

店の経営はその後、七五三や来春の卒業・入学に向けて顧客の皆さまが注文してくれたおかげで、安定しました。そして何より、家族の触れ合いが増えたことを有り難く感じています。全てのことに感謝を忘れず、今後も一日一日を大切に過ごしていきます。

皆の温かい思い胸に医療に献身

金沢教会学生部長(26歳・女性)

看護師をしています。4月から6月までは、新型コロナウイルス感染症患者の専用病棟を担当しました。医療用マスクや防護服が不足する中で、増える患者さんの対応に追われ、緊張の連続でした。院内感染が広がらないように注意していましたが、もし自分に感染して同僚や患者さんにうつしてしまったらと考えると、とても不安でした。

一人暮らしの私は、家族への感染リスクを考慮して、白山市内の実家に帰省しませんでした。気心の知れた青年部の仲間にも会えず、精神的にいっぱいいっぱいでした。

そんな時、私を心配し、母が手料理や栄養ドリンクを届けてくれました。また、地域の保育園児たちが医療従事者への激励と感謝の気持ちとしてメッセージ入りのキーホルダーをプレゼントしてくれ、近隣の飲食店はお弁当を提供してくださったのです。青年部の仲間からは、SNSや電話で励ましの言葉を頂きました。

〈一人ではない。みんなが支えてくれている〉。そう感じてはたくさんの方の顔が思い浮かび、勇気が湧きました。そのおかげで心を新たにし、患者さんのケアに全力を尽くすことができたのです。

病院では現在も感染症の患者さんを24時間体制でケアし、私も細心の注意を払いながら一般病棟で看護に当たっています。冬に向けて、さらなる感染拡大が心配されますが、家族や青年部の仲間、地域の方から頂いた温かい思いを胸に、スタッフと心一つにして医療活動に当たりたいと願っています。