3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(4)―イスラエル・ハマス間戦争の中で2民族の共存を生きる人たち―
第二バチカン公会議(1962~65年)が示した刷新運動を継続しようと努力するイタリアのカトリック在家運動体「Viandanti」(巡礼者)は、同名の機関誌に掲載した『イスラエル/ユダヤ民族国家』と題する記事で、イスラエルが建国当時(1948年)に国家のアイデンティティーとして「成文憲法」を制定しなかった理由として、立憲議会が「ユダヤ教の聖典『トーラー』(モーゼ法)」を国家のアイデンティティーとして選択したことを挙げている。
続きを読む
この連載の記事一覧
3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(3)―イスラエルのユダヤ人国家宣言―
バチカンは、中東紛争の「唯一可能な解決策としての2国家原則」を主張し、すでにパレスチナを国家として承認している。主要7カ国(G7)も11月8日、東京での外相会議で、「イスラエルとパレスチナが共存する『2民族2国家解決策』が平和につながる唯一の道だという立場を共有した」(8日現在、共同通信社=47NEWS)。
続きを読む
この連載の記事一覧
3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(2)―中東カトリック指導者の糾弾―
イスラエルとパレスチナ領ガザ地区を実効支配するイスラーム過激派組織ハマスとの間で戦闘が始まってから、40日(11月15日現在)が過ぎた。伊カトリック司教会議通信社「SIR」によると、カトリック教会の聖地(エルサレム)管理局のイブラヒム・ファルタス神父は、「私たちアラブ人は、40日後に死者を追悼する」「ユダヤ人が、約束の地に到着するまでに、シナイ半島の砂漠を放浪したのは40年間だった」「キリストが砂漠で孤独、飢え、誘惑と闘ったのは40日間だった」「(イスラエル軍が2002年のインティファーダ=抵抗運動=で蜂起したパレスチナ人戦闘員を捕獲するために)キリストの生誕教会を包囲したのは40日間だった」と指摘し、“40”という因縁に沿ってイスラエルとハマス間での戦闘が終われば、それは「神からの恩恵だ」と願望を表明したという。
続きを読む
この連載の記事一覧
CIRCUS TOWN
私にとってのJ-POPであり、青春時代を彩っていたのは、シュガー・ベイブ、サディスティック・ミカ・バンド、大滝詠一、荒井由実、高中正義……、そして、山下達郎です。
続きを読む
この連載の記事一覧
『菊慈童』
古代中国を舞台にした童子の伝説は、不老不死の祝儀話として日本に伝わり、「菊慈童」の名で能や絵画の題材となりました。
続きを読む
この連載の記事一覧
We Are The Children
アナログレコードの紹介に戻って、前回に引き続きハワイの曲を紹介します。今回は単純にハワイアンで一押しのレコードです。
続きを読む
この連載の記事一覧
『アラネア』
アラネアとはラテン語で「蜘蛛(くも)」を意味します。この作品は、坂口安吾の幻想的な短編小説『夜長姫と耳男』 から発想して描きました。
続きを読む
この連載の記事一覧
3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(1)
パレスチナ領ガザ地区を実効支配するイスラーム過激派組織ハマスが10月7日、イスラエル領内に向けて5000発とも報じられた(イタリアのメディア)ロケット弾を発射した。イスラエル軍は、報復としてガザ地区を空爆した。双方の死者は2100人以上(11日現在、共同通信社=47NEWS=)に上る。同国のネタニヤフ首相は、「われわれは戦争状況にある。敵は、かつてない代償を払う」と声明を明かした。
続きを読む
この連載の記事一覧
バチカンのやまない核兵器廃絶アピール
9月26日は、国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」だった。ローマ教皇フランシスコは同日、9カ国語で発信される自身のX(旧ツイッター)アカウントを通し、「核兵器の保有は非倫理」であるとの確信を再表明するメッセージを投稿。教皇ヨハネ二十三世が公布した歴史的な平和回勅『地上の平和』(1963年)を引用しながら、「予測できない出来事が、(核兵器の)軍事態勢を始動させることも除外できない」と警告した。そして、核兵器禁止条約(TPNW)の批准国を増やすことで、「この『死の道具』を廃絶し、核兵器のない世界を構築するために努力していこう」とアピールした。
続きを読む
この連載の記事一覧