【詳報】「開祖さま生誕会」 裏千家前家元の千玄室大宗匠による献茶式が行われる

庭野日敬開祖の生誕を祝い、法華経に示された「一乗」の精神に基づいて仏道精進を誓願する「開祖さま生誕会」が11月15日、大聖堂(東京・杉並区)をはじめ立正佼成会の各教会で開催された。今年は、開祖生誕112年にあたる。大聖堂には会員約4100人が参集。式典の模様は、インターネットを通じて、海外を含む各教会に配信された。

明治39(1906)年11月15日、現在の新潟・十日町市に生まれた庭野開祖は、長沼妙佼脇祖と共に昭和13(1938)年に本会を創立。法華経を多くの人に伝え、人々の救済に尽くすとともに、国内外で宗教対話・協力を推進し、世界平和の実現に尽くした。

大聖堂の式典は、東京佼成ウインドオーケストラによる、「法華経からの三つの啓示」(アルフレッド・リード作曲)の第三楽章「平和の悦び」などの演奏で開幕。「奉献の儀」で、全国の青年女子部員20人が香、花、灯明を捧げた後、読経供養が行われ、導師をつとめた庭野光祥次代会長が庭野日鑛会長名の啓白文を奏上した。

導師をつとめた光祥次代会長

この中で庭野会長は、庭野開祖が一切衆生を救う教えはないかと情熱を持ち続けて法華経に出遇(であ)い、「法華経に込められた真の仏教精神をひろめ、現実に人を救い、世を立て直す」という願いを基に本会を創立したことを説明。「爾来、『人は本来、皆一つの乗り物の同乗者なのだから、心をおおらかに、互いを認め合い、協力し合おう』との一乗の精神を以って、一切衆生の救済と、国家、民族、宗教の違いを乗り越えた、世界平和実現に向けて全身全霊を捧げ尽くし、私たちをお導きくださいました」とし、庭野開祖が示した「一乗」の精神を日々の生活で実践し、「教団創立百年」に向けて創造的な歩みを進めていくと誓願した。

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