【特別インタビュー 第34回庭野平和賞受賞者 ムニブ・A・ユナン師】 聖地エルサレムで、諸宗教対話による平和の実現に尽くす

「第34回庭野平和賞」を受賞した「ルーテル世界連盟」(LWF)名誉議長で、「ヨルダン及び聖地福音ルーテル教会」(ELCJHL)監督のムニブ・A・ユナン師(67)へのインタビューが7月27日、東京・港区の国際文化会館で行われた。聞き手は庭野平和財団の庭野浩士理事長が務めた。同師はキリスト教の信仰を基に、全ての人に慈しみの心で接し、諸宗教対話を通して中東和平の実現に尽力。当日は、エルサレムの状況とともに、平和教育と宗教者の役割、諸宗教対話・協力の可能性になどについて話を聞いた。(敬称略)

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法華経のこころ(1)

人間の生き方の究極の境地が示された法華三部経――。経典に記された一節を挙げ、それにまつわる社会事象や、それぞれの心に思い浮かんだ体験、気づきを紹介する。

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【ルポ】歴史に向き合い感じた「戦争」の現実 学生部員が沖縄で平和学習

72年前の1945年9月7日、現在の嘉手納飛行場(沖縄市)がある場所で、米軍と沖縄の日本軍との降伏調印式が行われた。日本で唯一の地上戦となった沖縄戦。日米合わせて20万人以上が命を落とした。このうち、沖縄県民の死者は12万人を超え、県民の4人に1人が犠牲になった。立正佼成会では毎年、全国各地の青年たちが沖縄を訪れ、戦争と平和を考える学習会を実施している。今回、8月18日から20日まで沖縄を訪れた神奈川支教区の中学・高校生、大学生ら111人に同行。学習会の様子と青年たちの学びを紹介する。

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特集◆相模原事件から1年――私たちに突き付けられたものは?(3) 仏教・山崎龍明師

昨年7月、神奈川・相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害され、職員を含む26人が重軽傷を負う事件が起きた。元職員の被告(事件当時26歳)は事件前に、大島理森衆議院議長(当時)に宛て、自身の犯行は社会的に正当であるといった内容の手紙を送っている。事件後には、被告の感情の一部を肯定するかのようなインターネット上の書き込みも散見された。残忍な事件が起きた社会的背景について、宗教者を中心に話を聞く本特集。第3回は、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会平和研究所所長で、浄土真宗本願寺派法善寺前住職、武蔵野大学名誉教授の山崎龍明師にインタビューした。

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原爆投下から72年 広島、長崎で諸宗教者の祈り

原爆投下から72年を迎えた。被爆地の広島、長崎では、それぞれ諸宗教者による慰霊のセレモニーが営まれた。立正佼成会各教会での式典も併せて紹介する。

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第34回庭野平和賞贈呈式 庭野日鑛名誉会長 挨拶

本日は、「第34回庭野平和賞」の贈呈式にあたり、文部科学事務次官・戸谷一夫様、日本宗教連盟理事長・芳村正德様、駐日ローマ法王庁大使・ジョセフ・チェノットゥ様をはじめ、多くのご来賓のご臨席を賜り、あつく御礼申し上げます。

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バチカンから見た世界(26) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

“苦言を禁じる”

ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世やベネディクト十六世は、夏休みをイタリア北部のアルプスやローマ郊外カステルガンドルフォの避暑宮殿で過ごした。一方、「貧者の選択」をした現教皇フランシスコは、夏のバカンスには行かず、自身の居所として定めた「聖マルタの家」(バチカンを訪問する聖職者の宿)で毎日を過ごしている。

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クラスター爆弾の被害をなくすために 『私のお金、私の責任』 地雷廃絶日本キャンペーン理事・目加田説子氏

皆さんは、自分が何げなくお金を預けている銀行、あるいは毎月納めている年金がどのように運用されているかご存じですか? 今日のテーマは、『私のお金、私の責任』です。金融機関に預けた私たちのお金が、どのように投融資され、世界の問題にどう影響しているのかを、「私たち一人ひとりの責任」という観点から考えてみたいと思います。

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バチカンから見た世界(25) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

「衣食足りて礼節を知る」は、もはや遠き昔の格言か 

「衣食足りて礼節を知る」という諺(ことわざ)を昔、学校で教わった。今、イタリア南部に漂着するアフリカ大陸からの移民や難民に関する報道を追う中で、その諺が思い起こされ、誰が「礼節を知らないのか」と問い続けている。

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蓮の花のように生きる 大聖堂庭園広場で「観蓮会」

大聖堂1階庭園広場(東京・杉並区)にある蓮池には、赤や白、淡いピンクの大輪が咲き誇り、参拝者の目を楽しませている。見頃を迎えた蓮の花を愛(め)でる観蓮会が7月10日朝、庭野日鑛会長出席のもと大聖堂1階ロビー、庭園広場で行われた。川端健之理事長はじめ、「脇祖さまご命日」式典に参加する会員や立正佼成会本部職員ら約800人が参加した。

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