ちょっと軽く、ストレッチしてみましょう(2.肩こり) 加瀬剛(スポーツトレーナー、佼成学園高アメフット部ヘッドトレーナー)

ほぐすストレッチ

ちなみに、“こった”部位(筋肉)を強く揉(も)むと、筋肉は炎症を起こすので症状はさらに悪化していきます。筋肉は強く揉まないようにしてください。残念ながら、「気持ちが良いこと」は決して「体にとって良い」とは限りません。

足首の捻挫で例えます。
足首を必要以上にひねった時に捻挫となりますが、この時、足首周辺の筋肉が通常よりも伸ばされ、炎症を起こしている状態になっています。
病院に治療に行けば、程度にもよりますが、炎症を抑える薬を貼り、筋肉が必要以上に伸びないよう包帯である程度固定するだけだと思います。
決して患部をさらに伸ばしたり、揉むようなことはしないですよね。

肩こりの話に戻します。
肩こりは、むち打ち症みたいに急激に伸ばされたことによって起こるのとは違い、悪い姿勢のままでいるために、ゆっくり時間をかけて首肩周りの筋肉を伸ばしてしまったことから起こる症状です。よって、“縮める運動”が大切になるのです。

では、動画で肩こりを緩和する首や肩周りの筋肉を正しく“縮める運動”を紹介しましょう。
お仕事の休憩時。
車を運転する前。
お風呂で湯船につかっている時。

少し落ち着ける時に、軽い気持ちでトライしてみてください。
また、伸ばされた筋肉をサポートしてくれるキネシオテーピングの貼り方も併せて紹介します。


次回は“腰痛”を取り上げ、痛みの原因からその痛みの解消法をお話ししたいと思います。

プロフィル

かせ・つよし 1968年、東京生まれ。獨協大学外国学部英語学科、自然カイロプラクティック学院、米国ニューメキシコ大学アスレチックトレーナー学科、日本医学柔整鍼灸専門学校をそれぞれ卒業。現在、キネシオ接骨院(http://kinesio-sekotsu.com/)院長として患者の治療にあたるほか、キネシオテーピング療法の普及に尽くす。母校である佼成学園高校アメフット部「ロータス」のヘッドトレーナーとして、2017年、18年の同チームの全国大会連覇に貢献した。著書に『キネシオテーピング・アスレチックテーピング併用テクニック』(スキージャーナル)。