大阪普門館で「全国教育者研究集会」 発達障害について学び深める

『心を耕す教育者をめざして』をテーマに「全国教育者研究集会」(立正佼成会習学部教育グループ主管)が2月18、19の両日、大阪普門館で開催され、西日本から保育士や教諭など教育関係者ら310人が参加した。

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バチカンから見た世界(6) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

欧州に広がるポピュリズムに、歴史からの警鐘

欧州各国の社会で、「ポピュリズム」という言葉が語られるようになってから久しい。政治家が、人々の感情や情緒に訴えて、時には不安をあおって人気を得ようとする手法のため、「大衆扇動主義」とも呼ばれる。この政治手法は、グローバル化によって国や個人のアイデンティティーが喪失されていくことに恐怖感を持つ人々の心を捉えた。「自国第一主義」を主張する極右政党の勢力が拡大しつつある。一方、自国の優越性を強調する「国粋主義」が広がり、社会から寛容性が失われることに懸念も広がる。

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現代を見つめて(3) 日本社会の割れ目 文・石井光太(作家)

日本社会の割れ目

厚生労働省の発表では、日本には六千人から八千人ほどのホームレスがいるそうだ。ただ、現実的にはマンガ喫茶やドヤを転々とする人も多数いるため、その数はかなり増えると見られている。

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難民問題とどう向き合うか(前編) 国連UNHCR協会・滝澤理事長×本会一食平和基金運営委員会・根本委員長

世界では、40以上の国と地域で争いが続き、暴力や迫害の脅威に、23億人もの人々がさらされている。彼らは自分や家族のいのちを守るため、やむなく自国を離れて難民となる。逃げ出すこともできずに国内避難民となった人々は、今も暴力の恐怖におびえて暮らす。急増し続ける難民の問題を、私たちはどう受けとめ、行動すればよいのか――。長年、難民支援に取り組む国連UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)協会の滝澤三郎理事長と、同協会とパートナーシップを結ぶ立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会の根本昌廣委員長が、さまざまな視点から難民問題について語り合った。(文中敬称略)

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ミンダナオに吹く風(1) 天から落ちてくるように浮かんだ思い 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

天から落ちてくるように浮かんだ思い

フィリピン・ミンダナオ島にミンダナオ子ども図書館を2003年に立ちあげてから10年以上、訪問者を受け入れなかった最大の理由は、図書館のある北コタバト州が、日本政府の指定する高度な危険地域に属しているからだ。自分のことならまだしも、訪問者に、もしものことがあったらと考えると、とても面倒を見切れないと考えたからでもある。

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