バチカンで第2回「行動の倫理」会議

ローマ教皇庁科学アカデミー、同社会科学アカデミー、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会による第2回「持続可能で不可欠な開発に向けた行動の倫理」会議(通称=「行動の倫理」会議)が2月2、3の両日、バチカン市国の庭園内にある「ピオ四世のカッシーナ」で行われた。今回のテーマは『平和』。同科学アカデミー会長のマルチェロ・サンチェス・ソロンド司教をはじめとする諸宗教者、国連事務総長特別顧問のジェフリー・サックス博士ら経済学者、研究者など約40人が参加した。立正佼成会から、WCRP/RfP国際共同議長の一人として庭野光祥次代会長が出席した。

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WCRP/RfP日本委 「おうえんプロジェクトforくまもと」を実施

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会はこのほど、熊本地震の復興支援として新たに「おうえんプロジェクトforくまもと」の実施を決定した。同プロジェクトは、障がい者、傷病者、高齢者、妊産婦、乳幼児、子供、外国人など、特別な配慮を必要とする被災者への支援に取り組む団体を対象に、1団体につき20万円以内の財的支援を行うもの。地域の福祉の向上も目的としている。

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難民支援協会などによるトークショー 『私たちは私たちの(無)関心とどう付き合うか』

豊富な鉱物資源をめぐり紛争が長期化するコンゴ民主共和国(旧ザイール)では、目を覆いたくなるほど残虐な性暴力が横行している。被害女性の年齢は、0歳から80代に及ぶ。彼女らに寄り添い、献身的に心身の治療を続ける医師、デニ・ムクウェゲ氏を追ったドキュメンタリー映画『女を修理する男』の上映会が2月2日、東京・渋谷区で開催された。上映後には、『私たちは私たちの(無)関心とどう付き合うか』をテーマにトークショーが行われ、ムクウェゲ医師の生き方に学ぶことや、世界の諸問題にどう関心を持ち続けていくかなどが語られた。

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バチカンから見た世界(4) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

なぜ、バチカンから世界を見るのか?

「なぜ、バチカンから世界を見るのか?」――その答えは、1962年から65年まで行われた第二バチカン公会議の最終年、同市国内でローマ教皇パウロ六世と庭野日敬開祖の間で交わされた、「仏教徒がキリスト教徒のために祈り、キリスト教徒が仏教徒のために祈る」という言葉の中に凝縮されている。両指導者の間で交わされた言葉は、信仰や人種、文化の違いを超えて人を「結び付ける」(ラテン語でreligare)という、宗教の本質そのものに迫るものだからだ。

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