カルチャー

気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(13) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

行としての翻訳――法を伝える楽しさ

翻訳家。これが今の私の肩書である。正確には「タイ仏教翻訳家、通訳」と自己紹介している。肩書というのは仮なるものだけれど、この世で生きていくのに必要なもの。3年前に大学教員の職を辞してから、この肩書を使うようになった。

続きを読む

この連載の記事一覧

バチカンから見た世界(51) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

核軍縮と廃絶のみが核の抑止力――バチカン

米国のトランプ政権は2月2日、今後の核政策の指針となる核戦略見直し(NPR)を発表した。潜水艦から発射される弾道ミサイル(SLBM)に搭載される小型核兵器や、水上艦、潜水艦から発射できる新型の核巡航ミサイルの開発を骨子とするものだ。外国からの通常兵器による攻撃に対しても核兵器で反撃することを排除しない方針も打ち出した。

続きを読む

この連載の記事一覧

ミンダナオに吹く風(13) マラウィ市近郊の避難民キャンプを目指して 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

マラウィ市近郊の避難民キャンプを目指して

フィリピン・ミンダナオのマラウィ市は、空爆も含む徹底的な戦闘で街全体が破壊しつくされており、見るも無残な様相だ。去年の10月に戦争終結宣言が出されたこともあり、家が破壊から免れた、近郊の市町村からの避難民たちに限って、10カ月ぶりに帰郷が許されはじめていた。避難民の表情にも、安堵(あんど)感が広がっていきつつあるのが感じられた。

続きを読む

この連載の記事一覧

気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(12) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

サンカーンがはっきりしてきたね!――元お坊さんの子育て目線

3歳9カ月になる息子は、大のお父さんっ子だ。私が出掛ける際にはほとんど泣かないのに、夫が一人で出掛けようとするとすぐに察して、「ポー(おとうさん)」と言いながら、一目散に追い掛けていく。

続きを読む

この連載の記事一覧

バチカンから見た世界(50) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

ホロコースト 欧州で終わらぬ過去の清算

第二次世界大戦中、ドイツ・ナチスのホロコーストによって、100万人とも200万人とも推定されるユダヤ人やロマ人、障害者、性的マイノリティーが殺害された。ポーランドにあったドイツ軍のアウシュビッツ強制収容所がソ連軍によって解放されたのは、1945年1月27日のことだ。

続きを読む

この連載の記事一覧

バチカンから見た世界(49) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

聖都エルサレムをめぐる問題――イスラーム政治指導者とバチカン

トランプ米大統領が昨年の12月6日、聖都エルサレムをイスラエルの首都と認定し、米大使館を移転させる宣言文書に署名したことに対し、エジプト・カイロのイスラーム・スンニ派最高権威機関「アズハル」のアフマド・タイエブ総長は、「エルサレムに大使館を移転させるという米国の実行を阻止しなければならない」と発言し、12月中旬にカイロで予定されていたマイク・ペンス米副大統領との会見を拒否した。今年に入り、アズハルは1月16、17の両日、同機関で「エルサレム支援のための国際会議」を開催した。86カ国から政治家やイスラーム、キリスト教の指導者が参加した。

続きを読む

この連載の記事一覧

ミンダナオに吹く風(12) ヒナイヒナイ バスタ カヌナイ(ゆっくりだけれど絶えることなく) 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)

ヒナイヒナイ バスタ カヌナイ(ゆっくりだけれど絶えることなく)

昨年の暮れ、ミンダナオ子ども図書館(MCL)のスタッフたちと、戦争避難民の支援に向かった。フィリピン・ミンダナオ島のマラウィで昨年5月に始まったイスラーム過激派と政府軍との戦いは、昨年10月23日に政府が戦争終結宣言を出し、表向きは戦闘が収まったとして、マラウィ市の近郊の避難民キャンプまで足を運び、救済活動ができるようになったからだ。そのため、今回は、破壊されたマラウィ中心部から逃げてきた人々が多く住む避難民キャンプを訪れて、奨学生採用の調査をした。

続きを読む

この連載の記事一覧

バチカンから見た世界(48) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

ローマ教皇を感動させた一枚の写真と核兵器廃絶

ローマ教皇フランシスコは1月15日、南米のチリとペルーを訪問するため、ローマのフィウミチーノ国際空港を飛び立った。両国訪問は22日までとなっている。離陸後、教皇は、1945年に原爆投下直後の長崎で米軍の従軍カメラマンが撮影した「焼き場に立つ少年」の写真カードを70人の国際同行記者たちに配布し、こう述べた。

続きを読む

この連載の記事一覧

気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(11) 文 浦崎雅代(翻訳家)

精いっぱいやる、でもシリアスにならない

前回お伝えしたタンマヤートラ(法の巡礼)。8日間で約100キロの、歩く瞑想(めいそう)だ。私の家族も無事に完歩した。3歳の息子は夫に抱かれる時間が多かったけれど、それもまたよし。夫は「辛抱強さを身につけるぞ!」とあらかじめ語っていたので、体重17キロの息子を抱えながら楽しそうに歩いていた。

続きを読む

この連載の記事一覧

バチカンから見た世界(47) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

無量の悲哀に立ち向かう長崎の少年――ローマ教皇が取り上げた一枚の写真

核兵器なき世界の実現に向けて、「ヒバクシャ」が示す人類への「戒め」を、ローマ教皇フランシスコは重く受けとめてきた。現代人が解決すべき最優先事項との思いで、事あるごとに、彼らの声に耳を傾けるように訴えてきた。

続きを読む

この連載の記事一覧