利害を超えて現代と向き合う
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(45) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
いま話題の大ヒット作品:「半沢直樹」と「鬼滅の刃」
最近、大ヒット作が立て続けに生まれている。テレビでは2013年に大反響を呼んだ「半沢直樹」が今年の7月19日から9月27日まで放送され、最終回は視聴率32.7%と2013年最終回以来の高い数字で、総合視聴率(リアルタイムとタイムシフトの視聴率の合計)は44.1%という。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(44) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
暗雲立ち込める政治
アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染して入院し、陰性にならないうちに退院して選挙活動を再開した。イギリス首相、ブラジル大統領と同じように、コロナ問題を軽視した国家指導者たちは、次々と自らも感染し、感染者数の増大により経済が停滞して、手痛い失敗をしている。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(41) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
大いなる慈しみと悲しみ
先月の明るい気分もつかの間に終わってしまった。東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が連日200人台に上がったにもかかわらず、政府も都も対応策を取ろうとしない。「休戦状態」の期間に次の危険に備える必要性を前回指摘したが、日本はそうせず、戦火が再び上がってさえも事態を放置しようとしているのだ。それどころか、政府は「Go To トラベル」事業を前倒しにすると発表し、批判を受けて東京だけ除外した。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(39) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
緊急事態の延長をもたらしたもの
緊急事態宣言が5月末まで延長された。隣国の韓国などでは収束して経済活動を再開しつつあるのに、日本では死者が増え続けているのは、他の先進諸国と違って、政府がPCR検査を本気で増やそうとしなかった結果でもある。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(38) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
緊急事態宣言とオリンピック延期
4月7日、7都府県に新型コロナウイルス感染症について緊急事態宣言が発令された。戦後、未曾有の事態である。日本政府は3月に小中高校を休校にしたが、感染の拡大を阻止できなかった。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(36) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
悪しき政治は何をもたらすか?
アメリカとイランの緊張関係は幸い戦争に突入せずにとどまっているが、今度は新型コロナウイルスによる感染症が中国から始まって世界中に拡散し、世界を震撼(しんかん)させている。日本では、国会で引き続き政権の公私混同が追求されて、政府による東京高検検事長の定年延長が法律違反ではないかという疑いも投げ掛けられている。これが、今、私たちを取り巻く現実だ。