利害を超えて現代と向き合う

『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(3) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

「共謀罪」は宗教にとって何を意味するか?

前回まで、現代では宗教が政治的発言をしたり公共的な役割を果たしたりすることが望ましいと論じた。今の国会では、いわゆる「共謀罪」法案(組織的犯罪処罰法改正案)が審議されているから、この観点から具体的に考えてみよう。

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(2) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

公共的な宗教とは?

これからの宗教は、社会や政治に積極的に働きかけることが望ましい。そのためには公共性が大事だ――私はそう考えるのだが、そもそも「公共」とはどのような意味だろうか? 辞書では「社会一般、おおやけ」(広辞苑)というように説明がある。一人ではなく多くの人々に関わるわけだ。

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『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(1) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

なぜ宗教が社会や政治に関わるべきなのか?

今日における宗教の役割とはどのようなものだろうか? まずは、良い生き方を教え、人々を導いたり救ったりすることが頭に浮かぶだろう。宗教である以上、これは不可欠だ。では、政治や社会に対して働きかけることは宗教の果たすべき努めだろうか?

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