晴れた日に

気温マイナス20度――。カーンと冴え渡った青空の下で、私の心は糸の切れた凧(たこ)のように高く高く舞い上がっていく。まるで夢の世界に迷い込んだような、澄み切った空と霧氷のコントラストに気持ちが弾み、いつまでも現実に戻れそうもない。この時期の貴重な晴れ間に、私は至福の時間を記録する。