夕暮れの一人ぽっち

暮れなずむ沼の傍らに、ポツンと立ち尽くす一本の蒲(がま)の穂。消えそうで消えない青い光が、そこはかとないわびしさを漂わせ、いつまでも飽くことのない幻想風景を生み出す。何度かシャッターを切りながらふと、もの悲しいメロディーが頭の中で次第に広がっていった。