現代を見つめて
現代を見つめて(10) 個々の特性に合わせた良薬を 文・石井光太(作家)
個々の特性に合わせた良薬を
若者が弱くなっていると言われている。学校で人付き合いに失敗すれば不登校になり、家で怒られれば引きこもり、会社に就職しても辞めてしまう。そんな若者が増えているのだ。
現代を見つめて(8) 生徒にとって図書室は大切な居場所 文・石井光太(作家)
生徒にとって図書室は大切な居場所
私の通っていた中学校の図書室は、いつも窓から陽が射して暖かかった。本棚にはきれいな色の背表紙が並んでいて、印刷のにおいがうっすらと漂う中で、生徒たちのひそひそ声や小さな笑い声がする。
現代を見つめて(7) 学ぶことが楽しみな子供たち 文・石井光太(作家)
学ぶことが楽しみな子供たち
途上国のスラム街や難民キャンプの学校へ行くと、子供たちが笑顔で楽しそうに勉強をしている光景をよく目にする。まるで宝物を前にしたように目を輝かせ、大声で計算をしたり、英語をしゃべったりしているのだ。
現代を見つめて(3) 日本社会の割れ目 文・石井光太(作家)
日本社会の割れ目
厚生労働省の発表では、日本には六千人から八千人ほどのホームレスがいるそうだ。ただ、現実的にはマンガ喫茶やドヤを転々とする人も多数いるため、その数はかなり増えると見られている。