現代を見つめて

『現代を見つめて』(10) 個々の特性に合わせた良薬を 文・石井光太(作家)

個々の特性に合わせた良薬を

若者が弱くなっていると言われている。学校で人付き合いに失敗すれば不登校になり、家で怒られれば引きこもり、会社に就職しても辞めてしまう。そんな若者が増えているのだ。

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『現代を見つめて』(9) ナイロビのスラムに見た 助け合う習慣 文・石井光太(作家)

ナイロビのスラムに見た 助け合う習慣

ケニアのナイロビは、世界でも治安の悪い都市として知られている。特に郊外には貧困者が暮らすスラムが広がっていて、現地人でも近づこうとしない。

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『現代を見つめて』(8) 生徒にとって図書室は大切な居場所 文・石井光太(作家)

生徒にとって図書室は大切な居場所 

私の通っていた中学校の図書室は、いつも窓から陽が射して暖かかった。本棚にはきれいな色の背表紙が並んでいて、印刷のにおいがうっすらと漂う中で、生徒たちのひそひそ声や小さな笑い声がする。

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『現代を見つめて』(7) 学ぶことが楽しみな子供たち 文・石井光太(作家)

学ぶことが楽しみな子供たち

途上国のスラム街や難民キャンプの学校へ行くと、子供たちが笑顔で楽しそうに勉強をしている光景をよく目にする。まるで宝物を前にしたように目を輝かせ、大声で計算をしたり、英語をしゃべったりしているのだ。

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『現代を見つめて』(6) 残された家族の思い 文・石井光太(作家)

残された家族の思い

現在、日本には命を脅かす危険のある難病(LTC)の子供は、約二万人いるとされている。

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『現代を見つめて』(5) 人生をおいしく頂く 文・石井光太(作家)

人生をおいしく頂く

昨年、故人から一通のハガキが届いた。それは自身の死を知人に伝えるためのもので、似顔絵とともに次のような一文が記されていた。

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『現代を見つめて』(4) 「いい子」って何だろう… 文・石井光太(作家)

「いい子」って何だろう…

少し前に、児童支援をする民間団体の活動を、数日間密着させてもらった。電話やメール相談を受けて、職員が子供や親に会って話を聞くのだ。

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『現代を見つめて』(3) 日本社会の割れ目 文・石井光太(作家)

日本社会の割れ目

厚生労働省の発表では、日本には六千人から八千人ほどのホームレスがいるそうだ。ただ、現実的にはマンガ喫茶やドヤを転々とする人も多数いるため、その数はかなり増えると見られている。

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『現代を見つめて』(2) 希望という光を求め 写真・文 石井光太(作家)

希望という光を求め

「うちの国では、生まれた時から難民として育っている子が増えている」

難民の取材をしていた際に、ヨルダン人にそう言われた。2011年にシリアが内戦状態に陥ってから難民の流出が止まらなくなり、現在、隣国ヨルダンには六十万人の難民が暮していると言われている。

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『現代を見つめて』(1) 支援と感謝の往復書簡 文・石井光太(作家)

支援と感謝の往復書簡

昨年も、日本は多くの災害に見舞われた。熊本地震、台風十号、糸魚川市大規模火災……。

不幸中の幸いは、いずれも迅速な支援活動がなされたことだ。東日本大震災をきっかけに、行政や民間の支援体制が整ったことが主な要因だろう。

ただ、人々の支援に対する思いは古くから変わらぬものだったようだ。

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