【詳報】比叡山宗教サミット35周年記念 「世界宗教者平和の祈りの集い」 平和への歩みを未来につないで

『気候変動と宗教者の責務』をテーマに、比叡山宗教サミット35周年記念「世界宗教者平和の祈りの集い」が8月4日に開かれた。国立京都国際会館での開会式典では、一般財団法人日本総合研究所会長で多摩大学学長の寺島実郎氏が『歴史的大転換期における宗教―心の回復力(レジリエンス)を求めて―』と題して記念講演。続いて、同集いのテーマに合わせ、識者4人によるシンポジウムが行われた。要旨を紹介する。(文責在編集部)

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【海獣学者・田島木綿子さん】海の哺乳類が教えてくれた人間との共存の在り方

クジラ類が海岸に打ち上げられる現象を「ストランディング」と呼ぶ。日本国内では、年間300件近くが報告されている。原因は諸説あるが、人間社会の発展も一部に関与しており、年々その割合は増加している。これまで20年以上、国立科学博物館(以下、科博)の研究者として海の哺乳類の解剖調査に携わってきた田島木綿子さんに、海獣の魅力、研究を通じて学んだこと、人間との共存の在り方について聞いた。

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イラクで今年10月に国際諸宗教対話会議を開催(海外通信・バチカン支局)

イラク外務省はこのほど、今年10月に首都バグダッドで「第3回国際諸宗教対話会議」を開催すると公表し、その概要を同国のニュースサイト「アル・モニター」が8月11日に報じた。

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バチカンから見た世界(122) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

世界を分断するウクライナ侵攻

英国のボリス・ジョンソン首相とイタリアのマリオ・ドラギ首相が相次いで辞職したのは、今年7月のことだった。両指導者は、ロシアによるウクライナ侵攻を強い口調で糾弾し、武器供給を含めたウクライナへの支援を提唱してきた。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(66) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

旧統一教会による政界汚染:元首相銃撃事件と内閣改造

前回(第65回)に書いたように、参議院選挙で与党が大勝した結果はすぐに表れてきた。新型コロナウイルスの感染状況が世界最多となり、各地で医療崩壊が起きつつある。にもかかわらず、政府は何もしない。無為無策そのものだ。

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終戦から77年 大聖堂で「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典 (動画あり)

第二次世界大戦の終結から77年を迎えた8月15日、立正佼成会の「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が東京・杉並区の大聖堂で行われた。新型コロナウイルス流行の影響で会員は参集せず、インターネットでライブ配信(会員限定)された式典の模様を視聴し、全ての戦争犠牲者の冥福と世界の恒久平和を祈念した。当日、法話に立った庭野日鑛会長は、釈尊の誕生偈(たんじょうげ)である「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」の意味に触れ、「人間は一人ひとりが皆、尊厳なる存在である」ことを踏まえて精進する大切さを述べた。

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新宗連青年会 第57回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典 庭野会長が出席

新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)の主催による「第57回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された。立正佼成会から新日本宗教団体連合会(新宗連)顧問の庭野日鑛会長、同監事の國富敬二理事長、同理事の和田惠久巳総務部部長、同評議員の佐原透修総務部次長(渉外グループ)が出席。式典の様子はインターネットを通じてライブ配信された。

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庭野会長 「朔日参り(布薩の日)」式典で法話 菩薩の精神で世界平和の実現を

立正佼成会の「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典が8月1日、大聖堂(東京・杉並区)で行われ、庭野日鑛会長が法話を述べた。式典の様子は、インターネットを通じて全国の会員にライブ配信された。

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【特別インタビュー 第39回庭野平和賞受賞者 マイケル・ラプスレー師】 傷ついた人々を癒す――自身の悲劇をきっかけに「治癒者」として

南アフリカの聖公会司祭で、今年「第39回庭野平和賞」を受賞したマイケル・ラプスレー師(73)へのインタビューがこのほど、リモートで行われた。インタビュアーは、庭野平和財団の庭野浩士理事長(選名・統弘)が務めた。同師は1973年、「アパルトヘイト(人種隔離)」政策下の南アフリカに派遣された。反アパルトヘイト運動に身を投じていた90年、南アフリカ政府の仕業とされる手紙爆弾で両手と右目を失った。この壮絶な体験を経て同師は、暴力や差別で傷ついた人々を癒(いや)す「記憶の癒し」ワークショップを開始。その活動は海外にも広がっている。『傷ついた人々を癒す』をテーマに行われたインタビューの内容を紹介する。(文中敬称略)

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カーヒルACRP実務議長が来会 庭野会長と懇談

8月1日、デスモンド・カーヒル・アジア宗教者平和会議(ACRP)実務議長と夫人のマリアさんが来会し、立正佼成会の法輪閣(東京・杉並区)で庭野日鑛会長と懇談。國富敬二理事長、和田惠久巳総務部部長、篠原祥哲ACRP事務総長が同席した。

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