自身を卑下し謝罪する教皇は強い勇気と謙遜の主――先住民指導者(海外通信・バチカン支局)

ローマ教皇フランシスコは7月25日、カナダ先住民との癒やしと和解に向けた「悔い改めの巡礼」でカナダ西部マスクワシスを訪れ、同国連邦政府による同化政策に協力した寄宿学校の跡地であり、犠牲となった多くの先住民の子供たちの墓地がある「熊の丘」で、カナダ先住民に何度も「許し」を願った。

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寄宿学校制度は壊滅的な過ちで福音に反する――教皇(海外通信・バチカン支局)

ローマ教皇フランシスコは7月25日、カナダ先住民との癒やしと和解に向けた「悔い改めの巡礼」で最初にカナダ西部のマスクワシスにある先住民居住区を訪れ、スピーチの中で繰り返し「許してください」と謝罪した。

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現代を見つめて(74) 救済型から活躍型へ 文・石井光太(作家)

救済型から活躍型へ

秋田県の藤里町は、「大人のひきこもりゼロ」で知られる町だ。現在の人口は三千人に満たないが、少し前まで大人のひきこもりが百人を超していた。それを藤里町社会福祉協議会が数年で、実質ゼロへと改善させたのである。

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こども食堂から築く共に生きる社会(7) 文・湯浅誠(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

相談機関とこども食堂――それぞれの強みを生かして誰もが暮らしやすい地域に

前回、こども食堂は「相談ありき」だと考えていた私の限界を超える取り組みだ、と書きました。その発明のすごさを素直に認め、その普及を後押しすることが、今の自分にできる最大の社会貢献だと感じています。

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