新宗連青年会 第57回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典 庭野会長が出席

式典終了後、献花する庭野会長

新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)の主催による「第57回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された。立正佼成会から新日本宗教団体連合会(新宗連)顧問の庭野日鑛会長、同監事の國富敬二理事長、同理事の和田惠久巳総務部部長、同評議員の佐原透修総務部次長(渉外グループ)が出席。式典の様子はインターネットを通じてライブ配信された。

当日は、宮本泰克・新宗連青年会委員長(妙智會教団事務局長)の主催者挨拶で開式。宮本委員長は、今年は日本の主権回復から70年、沖縄の本土復帰から50年の節目を迎えたが、世界では今も、ロシアによるウクライナ侵攻やミャンマーの人道危機などが起きていると強調し、ライブ配信を視聴する全国の青年宗教者に向けて「全ての戦争犠牲者に対する慰霊と、真の世界平和実現に向けて、共に祈りを捧げさせて頂きましょう」と呼びかけた。

次いで、教団別礼拝が行われ、本会から齋藤侑助・習学部スタッフが礼拝に立ち、哀悼の誠を捧げた。

続いて、新宗連加盟教団の青年を代表し、松緑神道大和山の男性(32)が「平和へのメッセージ」を発表した。男性は、新宗連が国内外に派遣する平和使節団への参加を機に、新宗連の先達から受け継がれた「絶対非戦」の精神をかみしめた体験を述懐。その上で、戦争を繰り返すことのないよう、「亡き御霊(みたま)へのご慰霊とともに、平和活動を実践し続けます」と誓願した。

この後、参加者全員で「平和の祈り」(黙とう)を捧げた。

最後に、新宗連代表挨拶に立った石倉寿一理事長(大慧會教団会長)は、同式典が「『すべての戦争犠牲者の御霊の平安、成仏が訪れなければ、真の平和は訪れない』という強い覚悟、信念を持って今日まで続けられてきた」と言明。「毎年、青年たちによってこの式典が続けられていることは、未来への大きな希望」と述べ、青年宗教者を激励した。

新宗連代表挨拶に立つ石倉理事長