生々流転

横山大観の「生々流転」を目にし、自然を撮ることの意味を感じた。山頂に降った雨が山肌を走り、谷川や大河を経て海に流れ込む。海に流れ込んだ水はやがて水蒸気となり再び山頂に雨を降らす。自然は長い時間をかけて命を育み、地球上の全てに恩恵をもたらしている。森は命の宝庫。自然を撮ることは命を見つめること。

WCRP/RfP日本委と新宗連 熊本地震の被災者に癒やしと安らぎを届けるラジオ番組「こころのハーフタイム」放送中

熊本地震で被災した人々に、癒やしと安らぎを届けるラジオ番組「こころのハーフタイム」(熊本シティエフエム、79.1MHz)が昨年11月から同県内で放送されている。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会と新日本宗教団体連合会(新宗連)の共同制作によるものだ。7月6日には、第18回放送分の収録が熊本シティエフエム内のスタジオで行われ、立正佼成会の中村記子習学部部長が出演した。

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森の肖像

森の姿は季節、時間、気候によって毎日変化してまさに一期一会の世界。雨が降った翌朝、八方台は雲に覆われる日が多く、普段とはまるで違った姿を見せる。辺り一面にガスが立ち込め、森は木の葉の色に染まり、まるでお伽(とぎ)の世界に迷い込んだかのようだ。私はため息が出るほどの感動の中でシャッターを切る。

「信教の自由」「政教分離の原則」を学ぶ 本会職員対象に憲法学習会

日本国憲法の意義について学びを深める、立正佼成会本部職員対象の憲法学習会(全5回)の第3回が7月4日、本会大聖ホール(東京・杉並区)で行われ、40人が参加した。当日は、「明日の自由を守る若手弁護士の会」(あすわか)で活動する種田和敏弁護士が『憲法20条(基礎編)』をテーマに講義を行った。

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蓮の花のように生きる 大聖堂庭園広場で「観蓮会」

大聖堂1階庭園広場(東京・杉並区)にある蓮池には、赤や白、淡いピンクの大輪が咲き誇り、参拝者の目を楽しませている。見頃を迎えた蓮の花を愛(め)でる観蓮会が7月10日朝、庭野日鑛会長出席のもと大聖堂1階ロビー、庭園広場で行われた。川端健之理事長はじめ、「脇祖さまご命日」式典に参加する会員や立正佼成会本部職員ら約800人が参加した。

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子育て世代や仕事で忙しい人に 東京佼成ウインドによるやすらぎのひとときを

子育て世代や仕事で忙しい人などに音楽を届ける、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)による演奏会が7月4日、埼玉・川口市の川口総合文化センター「リリア」メインホールで行われた。昼間と、夜間の2部に分けて実施され、両演奏会とも、音楽ライターの富樫鉄火氏が司会を、海老原光氏が指揮を務めた。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(5) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

苦しみの、その先――暮らしに溶けこむ出家のかたち

7月のタイは雨季真っ最中。そして約3カ月間のパンサー(安居=あんご)が始まる。パンサーとは、元々「雨季」を指す語だが、この期間、僧侶たちはそれぞれ一カ所にとどまって修行するため、修行期間そのものもパンサーというようになった。この時期に合わせて出家する人も多い。

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新・仏典物語――釈尊の弟子たち(2)

ごちそうは誰のもの?

釈尊が王舎城(おうしゃじょう)の郊外の竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)にいらしたときのことです。一人のバラモン教の僧侶が、血相を変えて怒鳴りこんできました。

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紅に輝くサクランボ 出荷ピークに

サクランボ「佐藤錦」「紅秀峰」が出荷のピークを迎え、名産地として知られる山形県からも全国に“旬の味覚”が届けられている。

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地域の非営利団体に協力する「一食地域貢献プロジェクト」(9) 安城の三河万歳保存会(安城教会が支援)

舞い継がれていく伝統の技と心

「♪銭やお金が、ざくざくざくにぃはぁ。おお、ざくざく」「へへ、ざくざく」。太夫の陽気な歌声に才蔵が掛け合い、鼓を打つ。太夫と才蔵の満面の笑みにつられ、観衆からも笑みがこぼれる。6月下旬、540年の歴史を持つ「三河万歳(まんざい)」の演目の一つ、『三羽鶴の舞』が愛知県内の公民館で披露された。

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