平和の願いを未来につなぐ 新宗連青年会がユースフォーラム2017in栃木を開催

『私から未来につなぐ平和の想い――宇都宮言の葉探し』をテーマに、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)の「ユースフォーラム2017in栃木」が7月8、9の両日、宇都宮市で行われた。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(5) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

宗教における対話の重要性(後編)

(前編はこちらから)

「キリストや仏陀(ブッダ)も対話によって教えを説いた」と言うと、仏陀だからこそ対機説法ができたのだと反論する人がいる。凡人たる私たちにはそれは無理だから、決まった内容を話すことしかできない、というのだ。

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AIの時代を迎え 『2045年、あなたの子供は「未来」を生き抜けるのか』をテーマに東京青年会議所が例会

2045年――人工知能(AI)が人間の知能を超えると言われている。公益社団法人「東京青年会議所」は7月8日、『2045年、あなたの子供は「未来」を生き抜けるのか』をテーマに、東京・港区の浄土宗大本山増上寺の光摂殿で例会(公開)を行った。同会議所の会員や市民ら約350人が参加した。

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回想録

月の光に包まれていると、なぜか自分が素直でいられるような気がしてくる。郷愁をも誘うのだろうか。あの日、故郷の四万十川流域の小さな集落は、淡い月の光の中で夢のようにゆらゆら揺れていた。辺りは静まり返り、清流の心地よい音色の中で、私はいつしか懐かしい歌のワンフレーズを口ずさんでいた。

バチカンから見た世界(25) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

「衣食足りて礼節を知る」は、もはや遠き昔の格言か 

「衣食足りて礼節を知る」という諺(ことわざ)を昔、学校で教わった。今、イタリア南部に漂着するアフリカ大陸からの移民や難民に関する報道を追う中で、その諺が思い起こされ、誰が「礼節を知らないのか」と問い続けている。

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生々流転

横山大観の「生々流転」を目にし、自然を撮ることの意味を感じた。山頂に降った雨が山肌を走り、谷川や大河を経て海に流れ込む。海に流れ込んだ水はやがて水蒸気となり再び山頂に雨を降らす。自然は長い時間をかけて命を育み、地球上の全てに恩恵をもたらしている。森は命の宝庫。自然を撮ることは命を見つめること。

森の肖像

森の姿は季節、時間、気候によって毎日変化してまさに一期一会の世界。雨が降った翌朝、八方台は雲に覆われる日が多く、普段とはまるで違った姿を見せる。辺り一面にガスが立ち込め、森は木の葉の色に染まり、まるでお伽(とぎ)の世界に迷い込んだかのようだ。私はため息が出るほどの感動の中でシャッターを切る。