7月の菅沼

大釜で沸かした熱湯に笹を浸し、参拝者に飛沫(ひまつ)を振りかける。心身を清める儀式で、新潟・十日町市菅沼の伝統的な神事「十二社湯立て」だ。7月9日、菅沼諏訪神社で営まれたこの神事に、前日から菅沼を訪れていた津教会の少年部員ら40人が参列。厳粛な空気に包まれた。

上座部仏教の文化に触れる アーユス仏教国際協力ネットワークが交流会を開催

「スリランカの僧院で、出家する子供たちは両親にひざまずいてあいさつするのですが、僧侶の名前を与えられ、僧侶の黄色い衣に着替えると、今度は在家である両親がひざまずいてあいさつをします。そうした形で在家と出家の明確な区別が示されるのです」

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クラスター爆弾の被害をなくすために 『私のお金、私の責任』 地雷廃絶日本キャンペーン理事・目加田説子氏

皆さんは、自分が何げなくお金を預けている銀行、あるいは毎月納めている年金がどのように運用されているかご存じですか? 今日のテーマは、『私のお金、私の責任』です。金融機関に預けた私たちのお金が、どのように投融資され、世界の問題にどう影響しているのかを、「私たち一人ひとりの責任」という観点から考えてみたいと思います。

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九州北部豪雨 教団本部に対策本部を設置、各教会では被害状況を確認

7月に入り、九州北部では記録的な集中豪雨が続いた。5日には大雨により福岡、大分の県内各地で土砂崩れや河川氾濫が発生。近隣住民に被害が及び、多くの人が避難を強いられた。こうした事態を受け、立正佼成会教団本部(東京・杉並区)は、災害対策本部を設置。被災地域を包括する各教会では、被災状況を確認するため、会員の情報収集が進められた。また、特に被害が大きかった朝倉市を包括する久留米教会には、本部スタッフを派遣した。8日には、被災会員に向けて、庭野日鑛会長が『被災地の皆さまへ』と題した談話を発表した。

庭野日鑛会長談話(教団ウェブサイトより)

平和の願いを未来につなぐ 新宗連青年会がユースフォーラム2017in栃木を開催

『私から未来につなぐ平和の想い――宇都宮言の葉探し』をテーマに、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)の「ユースフォーラム2017in栃木」が7月8、9の両日、宇都宮市で行われた。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(5) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

宗教における対話の重要性(後編)

(前編はこちらから)

「キリストや仏陀(ブッダ)も対話によって教えを説いた」と言うと、仏陀だからこそ対機説法ができたのだと反論する人がいる。凡人たる私たちにはそれは無理だから、決まった内容を話すことしかできない、というのだ。

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AIの時代を迎え 『2045年、あなたの子供は「未来」を生き抜けるのか』をテーマに東京青年会議所が例会

2045年――人工知能(AI)が人間の知能を超えると言われている。公益社団法人「東京青年会議所」は7月8日、『2045年、あなたの子供は「未来」を生き抜けるのか』をテーマに、東京・港区の浄土宗大本山増上寺の光摂殿で例会(公開)を行った。同会議所の会員や市民ら約350人が参加した。

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回想録

月の光に包まれていると、なぜか自分が素直でいられるような気がしてくる。郷愁をも誘うのだろうか。あの日、故郷の四万十川流域の小さな集落は、淡い月の光の中で夢のようにゆらゆら揺れていた。辺りは静まり返り、清流の心地よい音色の中で、私はいつしか懐かしい歌のワンフレーズを口ずさんでいた。

本会一食平和基金 比ミンダナオ島の避難民に対し緊急支援 ミンダナオ子ども図書館に50万円寄託

フィリピン・ミンダナオ島のマラウィ市では5月下旬から、「イスラーム国」(IS)を名乗る過激派組織に忠誠を誓う武装勢力「マウテ」と政府軍との戦闘が続き、市民に被害が及んでいる。これを受け、立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会は7月1日、避難する市民への支援に対し、50万円の拠出を決定。本会が進める「親子で取り組むゆめポッケ」のパートナー団体であり、紛争避難民を支援する「ミンダナオ子ども図書館」(MCL)に寄託した。

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バチカンから見た世界(25) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

「衣食足りて礼節を知る」は、もはや遠き昔の格言か 

「衣食足りて礼節を知る」という諺(ことわざ)を昔、学校で教わった。今、イタリア南部に漂着するアフリカ大陸からの移民や難民に関する報道を追う中で、その諺が思い起こされ、誰が「礼節を知らないのか」と問い続けている。

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