“ヒバクシャ”の声に耳を傾けよ――ローマ教皇
「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」にあたる9月26日、ローマ教皇フランシスコは「この死の道具を廃絶していくために、核不拡散条約(NPT)を機能させ、核兵器のない世界に向けて取り組んでいきましょう」とツイートした。教皇のアカウントは、9カ国語(イタリア語、スペイン語、英語、ポルトガル語、ポーランド語、ラテン語、フランス語、ドイツ語、アラビア語)で展開されており、全世界で約3700万人(8月2日現在)がフォローしている。
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米国の「政治」と「宗教」の結び付き――最終考
ローマ教皇フランシスコは、「支配する、あるいは戦うといった政治権力に対して、神学的なよりどころを提供することはない」。カトリック・イエズス会の機関誌「チビルタ・カトリカ」はそう記す。
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戦争で山や湿原から逃げてきた人々は、町の近くの国道や市道沿いのわずかな空き地や道端に、切ってきた木の枝を柱にして避難小屋を作っていた。ヤシの葉を編んだものを葺(ふ)いて、床には同じようなヤシの葉を編んだものや、ヤシの葉そのものをそのまま敷いていた。
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相対する二つのエキュメニズム
イエズス会の機関誌「チビルタ・カトリカ」が、米国のキリスト教原理主義を特徴付けるマニケイズム(善悪二元論)について分析したことを伝えた。同誌は、さらにもう一つの特徴として「繁栄の神学」を挙げる。マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を基盤とするピューリタニズム(清教徒主義)から、強き宗教、社会、政治的影響力を行使し、メディアの世界で活躍する富豪の牧師や宗教団体によって説かれる「繁栄の福音」へと変貌した原理主義だ。「神は、信徒たちが身体的に健康で、物質的に富み、個人的に幸福であることを望まれる」と説く。
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米国第一主義を後押しするキリスト教原理主義――イエズス会機関誌の分析
米国のキリスト教原理主義者は、『旧約聖書』の創世記を解釈することなく文字通りに受け入れ、人間を神による創造物の「支配者」だと受けとめている。「気候変動や世界環境の危機が、彼らの教義を見直すように促しているとは感知されず、むしろ、黙示録に描写されている(世界の)最終的(終末)ビジョンを確認するための兆候であり、“新しい天地”(の創造)への希望として受け取られている」というのが、その神学的ビジョンだ。
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タイの「いただきます」は、自己チェックリスト
手を合わせて、「いただきます!」「ごちそうさまでした!」。
日本の食卓でなじみのあるこのすてきな習慣。残念ながらタイでは見られない。タイでは仏教を信仰する人が多いのだけれど、日本語の「いただきます」や「ごちそうさま」に相当する言葉はない。私という存在が生きるために、他の動植物の生命をいただく。命の連鎖を思い起こさせる“いただきます”――この意味を丁寧にかみしめると、謙虚な気持ちが自然と湧いてくる。
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分断を招く善悪二元論 憂えるイエズス会の機関誌
米国のトランプ政権とバチカンは、なぜ鋭く対立するのか――。イエズス会が発行する雑誌「チビルタ・カトリカ」に8ページにわたって掲載された『福音的原理主義とカトリックの政教一致主義』と題する論説記事は、その解明に迫ったものだ。
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トランプ政権を支持する 極右勢力とキリスト教原理主義(2)
トランプ米大統領は8月18日、スティーブン・バノン大統領首席戦略官を解任した。バノン氏は極右思想のウェブサイト「ブライトバート」の経営者で、排他的な「米国第一主義」を推進し、昨年の大統領選でトランプ大統領を勝利に導く立役者となった人物だ。メキシコ国境での壁の建設、特定のイスラーム諸国からの入国制限、気候変動に対する国際協調からの離脱といった大統領の政策に、バノン氏の極右思想が強く影響を与えていた。解任の理由は、政権内部での深刻な対立とのことだが、今回の件が、これからの政策に、どのような影響を与えていくかが注目されている。
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戦争とNGO
東ティモールの独立に伴う騒乱は、ミンダナオ紛争が拡大した時期と重なる1999年のことだ。ぼくは偶然、120万を超す戦争避難民のいる北コタバト州のピキット、リグアサン湿原地域に、バリエス司教に誘われて足を運び、それがきっかけで、避難民救済支援活動を開始して、ミンダナオ子ども図書館を創設するにいたった。
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トランプ政権を支持する 極右勢力とキリスト教原理主義(1)
米国東部のバージニア州シャーロッツビルでは、奴隷制の存続を主張して南北戦争を戦った南軍の英雄・ロバート・リー将軍の銅像を撤去する決議が採択された。これに対し、白人至上主義を含んだ極右運動の「オルト・ライト」、白人至上主義団体の「クー・クラックス・クラン」(KKK)やネオナチのグループは8月12日、同市内で銅像撤去の決議に反対する大規模な集会を実施。この集会に抗議するグループと激しく衝突する事件が起きた。
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