寄稿(連載)

おもかげを探して どんど晴れ(6) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

東日本大震災百物語

東日本大震災から7年が過ぎました。私は被災者の皆さん、ご遺族の皆さんと一緒に「いのち新聞」という活動をしています。震災が発生した年の秋からのスタートですが、新聞の内容は遺族という立場から、記事をまとめて発信していくというものです。遺族と話し合っている中で、一人ひとりの気持ちが亡き人の存在により輝いているように感じたため、新聞作りを私が提案しました。

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現代を見つめて(28) 社会を守る活力 文・石井光太(作家)

社会を守る活力

西日本で起きた豪雨土砂災害の死者が二百人に達し、平成の三十年間で最悪のものとなった。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(18) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

アフリカ白熱教室の熱気

5月19日に上智大学で行われた「アフリカの新たなビジョン 東京国際会議」では一日中、興奮の渦が巻き起こっていた。会場はほぼ満員で、アフリカ諸国やイタリアの駐日大使および政治家、アフリカ連合関係者、日本の政治家、JICA(国際協力機構)理事、NGOなど多様な関係者が発言され、共催者である聖エジディオ共同体、上智大学、立正佼成会の方々と共に、アフリカとイタリア・日本との間で未来のための熱気ある対話が繰り広げられたのである。

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それでいいんだよ わたしも、あなたも(4) 文・小倉広(経営コンサルタント)

性格は変えなくていい

「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。小さな頃に形成された性格は年を取っても変わらない、という意味です。

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おもかげを探して どんど晴れ(5) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

おじいちゃんと孫

10年近く前になるでしょうか。納棺の現場に伺って、とても驚いたことがありました。

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現代を見つめて(27) 汚された「聖域」 文・石井光太(作家)

汚された「聖域」

日大のアメリカンフットボール部で起きた事件が、世の中を騒がせた。試合とは関係のないところで、日大の選手が相手チームの選手にタックルをしかけて怪我(けが)を負わせたのである。日大の選手は、監督とコーチからの指示があったとした。だが、後日、監督とコーチは記者会見を開き、「つぶせ」という発言は認めたものの、「負傷させろという意味ではなかった」「選手の勘違いであり、自分たちに責任はない」と主張した。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(17) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

米朝首脳会談の歴史的意義

歴史的な米朝会談が6月12日にシンガポールで行われ、両首脳は北朝鮮の体制保証と、その完全な非核化について約束をする合意文書に署名した。この会談は、一度延期が報じられたように途中で大きな曲折があったから、この結果は大いに慶賀すべきことだ。世界史に残るような感動的な出来事である。

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それでいいんだよ わたしも、あなたも(3) 文・小倉広(経営コンサルタント)

人に優しく。自分に優しく

「人に優しく。自分に厳しく」

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(16) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

嘘つきは泥棒の始まり

「嘘(うそ)つきは泥棒の始まり」ということわざがある。平気で嘘をつくような人は、盗みも悪いことだと思わなくなってしまうという意味だ。今ほどそれを思わせる政治的局面は少ないだろう。

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現代を見つめて(26) 「冤罪」の値段 文・石井光太(作家)

「冤罪」の値段

司法取引が、六月一日から導入された。犯罪者が共犯者の存在を明かせば、代わりに刑を軽くしてもらえるのだ。

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