寄稿(連載)

清水寺に伝わる「おもてなし」の心(3) 写真・文 大西英玄(北法相宗音羽山清水寺執事補)

吉岡秀人先生の話

「父と子と聖霊のみ名によってアーメン」。親に言われるがままカトリックのノートルダム学院小学校に入学し、給食の際に同級生と一緒に祈りを捧げていたことを、今は懐かしく思い出す。恥ずかしながら、生まれ育った自身の環境に抵抗感が強く、思えば自分の寺ではなく、この小学校での給食が、祈りの習慣の原点であったと感じる。

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心の悠遠――現代社会と瞑想(13) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

フロストの「選ばれざる道」

私が好きな、アメリカの詩人ロバート・フロスト(1874―1963)の「選ばれざる道」という詩を紹介しましょう。

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現代を見つめて(47) その死を悼む 文・石井光太(作家)

その死を悼む

新型コロナウイルスの影響で、タレントの志村けんさんが亡くなった。英国紙では「ウイルス感染した最初の日本人セレブの死」として報じられたそうだ。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(37) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

コロナウイルスの災厄

この1カ月の間に、新型コロナウイルス感染症の問題で、世界の混乱は深刻度を増した。日本では当初は対処が遅れ、首相は専門家の意見を聞くことなく独断で決定を繰り返した。

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清水寺に伝わる「おもてなし」の心(2) 写真・文 大西英玄(北法相宗音羽山清水寺執事補)

見えないものへの意識 感謝と尊敬を未来へ継承

「ここから次の目的地まで、ゆっくり歩いて5分ほどです」。境内にて参拝者を案内する際、私はいつもこのように声を掛ける。相手の都合にもよるが、本堂をはじめ4、5カ所ほど回ることが多い。その中で出発地点から次の目的地までのおおよその所要時間をその都度、事前に伝えるよう努めている。

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心の悠遠――現代社会と瞑想(12) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

毎日の生活がそのまま坐禅

私たち人間は、毎日の生活の中で怒り、恐れ、不安、焦り、憎しみ、嫉妬、悲しみといった感情に、常に振り回されている。このことが、単に駄目だというのではない。これは、われわれ人間が経験する当たり前のことであり、人間として生きている証しなのであるから、むしろ、これらをどうコントロールしていくかが大事になる。感情そのものが苦なのではない。その感情に執着してしまうことこそが、苦を生じさせるのである。苦の根源は「執着」と「欲求」だ。

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おもかげを探して どんど晴れ(25)最終回 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

2年間、拙い連載をご愛読頂き、ありがとうございました。

最後の原稿なので、おそまつではありますが、自分の話をしたいと思います。

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現代を見つめて(46) 介護者にゆとりを 文・石井光太(作家)

介護者にゆとりを

「ケアラー支援」という言葉が少しずつ広がりはじめている。ケアラーとは、高齢者の介護、病人の介護、障害者の介護などの介護者を示す言葉だ。

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心の悠遠――現代社会と瞑想(11) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

アメリカでの白隠禅

2016年11月19日と2018年10月20日に、アメリカ禅文化のメッカの一つであるサンフランシスコ禅センターで、講義と坐禅のワークショップをさせて頂いた。1962年に日本人の曹洞宗僧侶・鈴木俊隆師によって設立されて以来、サンフランシスコ禅センターは心の問題と向き合う人たちを受け入れてきた場所である。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(36) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

悪しき政治は何をもたらすか?

アメリカとイランの緊張関係は幸い戦争に突入せずにとどまっているが、今度は新型コロナウイルスによる感染症が中国から始まって世界中に拡散し、世界を震撼(しんかん)させている。日本では、国会で引き続き政権の公私混同が追求されて、政府による東京高検検事長の定年延長が法律違反ではないかという疑いも投げ掛けられている。これが、今、私たちを取り巻く現実だ。

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