核廃絶に向けて 宗教の役割を考えるシンポジウム 上智大学で

『核兵器禁止条約と日本の宗教の役割』と題したシンポジウムが9月20日、東京・千代田区の上智大学四谷キャンパスで開催された。主催は上智大学大学院実践宗教学研究科、ベグライテン、ミシュカの森。市民ら約200人が参加した。当日は、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の国際運営委員を務める川崎哲氏(ピースボート共同代表)が基調講演。立正佼成会軍縮問題アドバイザーの神谷昌道氏、全日本仏教会事務総長の戸松義晴師(浄土宗心光院住職)、カトリック司祭の光延一郎師(同大学神学部教授)が発言した。要旨を紹介する。(文責在編集部)

続きを読む

WCRP/RfP日本委 KCRPと共催で公開シンポジウム 日韓宗教者の絆 強固に

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会と韓国宗教人平和会議(KCRP)共催による公開シンポジウムが10月25日、札幌市の日本聖公会北海道教区札幌キリスト教会主教座聖堂で行われた。これは、両組織が北海道内で開催した「日韓宗教指導者交流」プログラム(23日から26日)の一環として実施されたもの。同プログラムの出席者17人をはじめ、立正佼成会札幌、札幌北両教会の会員を含む加盟教団の信徒ら約130人が参加した。

続きを読む

一燈園 光泉林開林九十周年と西田当番の米寿を祝う会 庭野会長の名代として中村常務理事が出席

一燈園(一般財団法人「懺悔奉仕光泉林」)による「光泉林開林九十周年と西田多戈止当番の米寿を祝う会」が10月20日、京都市内にある同園施設で開催され、立正佼成会から、中村憲一郎常務理事(庭野日鑛会長名代)、佐藤益弘西日本教区長、松本貢一近畿支教区長が出席した。

続きを読む

平和を目指し、地球規模の諸課題について対話 「第32回世界宗教者平和のための祈りの集い」開催(海外通信・バチカン支局)

聖エジディオ共同体(カトリック在家運動体、本部・ローマ)による「第32回世界宗教者平和のための祈りの集い」が10月14日から16日まで、イタリア北部の都市・ボローニャで開催され、世界各国から宗教者をはじめ政治指導者、研究者など300人以上が参集した。立正佼成会から、中央学術研究所の川本貢市所長が出席した。

続きを読む

新・仏典物語――釈尊の弟子たち(17)

毒牙 デーヴァダッタ(Ⅱ)

王宮に通じる門の前で、デーヴァダッタ(提婆達多=だいばだった)は衛士(えじ)に行く手を阻まれました。「あなたさまをお通ししてはならぬ、と王からの申し伝えでございます」。デーヴァダッタは一瞬、耳を疑いました。これまで、わが物顔に王宮へ足を踏み入れ、自由に王のアジャータサットゥ(阿闍世=あじゃせ)と会うことができたからです。衛士と押し問答になりましたが、衛士は王の命令を繰り返すだけでした。その対応が丁重なだけに、その裏に潜む王の固い意志をデーヴァダッタははっきりと感じ取りました。

続きを読む

伝統芸能が地域の“宝”になる 長野・大鹿村で庭野平和財団がGNH現地学習会

経済的な豊かさだけでなく、自然環境や伝統文化の保全などを含めて人々の幸福の度合いを基に、豊かさの意味を考える庭野平和財団のGNH(国民総幸福)現地学習会が10月20日から22日まで、長野・下伊那郡大鹿村で行われた。交流のある諸団体から6人が参加した。

続きを読む

SNSの時代に宗教はどうあるべきか カトリック教会でシンポジウム

『SNSと宗教――LINE、Facebook、Twitterがわたしたちに問いかけるもの』と題したシンポジウムが9月22日、東京・千代田区のカトリック麹町教会ヨセフホールで行われた。主催は日本カトリック司教協議会諸宗教部門。カトリックの信徒をはじめ市民ら約130人が来場した。

続きを読む

性的少数者への理解を 職員人権啓発講座で性同一性障がいの虎井まさ衛氏が講演 

『性同一性障がいについて』をテーマに、立正佼成会同和推進本部による「第24回職員人権啓発講座」が10月24日、法輪閣大ホール(東京・杉並区)で行われた。今回の講座は、性的少数者に対する理解を深めることが目的。教団、事業体の職員263人が参加した。当日は、幼少期から精神的性別(性自認)と生物学的性別の不一致に苦しみ、大学卒業後、女性から男性への性別適合手術を受けた虎井まさ衛氏が講演した。

続きを読む

唯仏与仏(20) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

大事なのは、まず目の前の一人を大切にしていくことです。自分がふれあう人に対して、その人が幸せかどうかを察してあげることです。そして、その人が幸せでないと感じたとき、何に悩んでいるかを思いやってあげると、「何とかして苦しみを抜いてあげたい」という気持ちが湧いてきます。それが慈悲の「悲」の心にほかなりません。

続きを読む

法華経のこころ(16)

人間の生き方の究極の境地が示された法華三部経――。経典に記された一節を挙げ、記者の心に思い浮かんだ自らの体験、気づき、また社会事象などを紹介する。今回は、「法師品」と「観普賢菩薩行法経」から。

続きを読む