一燈園 光泉林開林九十周年と西田当番の米寿を祝う会 庭野会長の名代として中村常務理事が出席

光泉林開林九十周年記念式典であいさつに立つ一燈園の西田当番

一燈園(一般財団法人「懺悔奉仕光泉林」)による「光泉林開林九十周年と西田多戈止当番の米寿を祝う会」が10月20日、京都市内にある同園施設で開催され、立正佼成会から、中村憲一郎常務理事(庭野日鑛会長名代)、佐藤益弘西日本教区長、松本貢一近畿支教区長が出席した。

一燈園は1904年、西田天香師によって創始された生活共同体。「人間は金儲(もう)けのために働かなくても、他のために捧げて奉仕してゆけば、求めなくても必要なものは与えられる。そしてそこから世の中のあらゆる問題が解消し、争いのない平和な生活が得られる」を信条に、「無所有奉仕」の暮らしを共同で営む。28年、共同体生活の本部機能を果たす「光泉林」が開設され、今年で90周年を迎えた。

また、西田多戈止師は、一燈園創始者で祖父の西田天香師が帰光(逝去)した68年、理事長(一燈園当番)を継承した。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の理事、常務理事を歴任し、現在は顧問を務める。国際自由宗教連盟(IARF)でも、国際評議員、副会長を務めるなど、宗教協力に力を注いできた。本会の庭野日敬開祖とも親交が深く、2001年に発刊された『庭野日敬追悼集一 異體同心』(佼成出版社)には、西田師が交流の一端をつづっている。

20日午前に行われた「光泉林開林九十周年記念式典」では、宗教学者の山折哲雄氏が宗教者ら200人を前に、『天香さんの一燈園』と題し記念講演。和宗総本山四天王寺の森田俊朗管長、門川大作京都市長のあいさつに続いて登壇した西田師は、生活の全てが奉仕であるとの創始者の教えが、先人の努力によって受け継がれてきたとし、多くの人々の支えに謝意を表した。

午後には、燈影学園体育館で「西田多戈止当番米寿の祝賀会」が一燈園小学校の生徒による和太鼓の演奏で開式し、同中学・高等学校少林寺拳法部の演舞が披露された。金光教泉尾教会の三宅善信総長、一燈園全国光友会の瀧悌治氏が祝辞を述べた。